宮本 現役引退を表明…FIFA大学院入学を目指す!

[ 2011年12月20日 06:00 ]

引退会見を終え花束を受け取る宮本

 神戸の元日本代表DF宮本恒靖(34)が19日、神戸市内のホテルで会見を開き、現役引退を表明した。主将として2度のW杯に出場し、オーストリアでもプレーしたクレバーなDFは、欧州に渡ってFIFAマスターというスポーツ学に関する大学院に入学するプランを披露。世界で戦ってきた“ツネ様”が、再び世界に飛び出して日本サッカーの未来を背負うための勉強を続ける。

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 その表情に一点の曇りもなかった。引退会見は新たな道を選んだ宮本の決意表明の場となった。

 「この17年間に悔いはない。100%、毎日グラウンドでできることをやってきたと思います」。02年のW杯日韓大会後、35歳までプレーするプランを描いた。目標の年齢まであと50日に迫ったこの日、晴れやかな表情で思いをはき出した。

 引退がよぎったのは11月に入ってから。出場機会に恵まれない中で痛めていた右足首の状態も上向いていたが、神戸からは選手兼任コーチなどの提案を受けた。他クラブからの打診もあり、日本協会からは育成部門のスタッフとして誘われた。幾多の選択肢に迷ったが、3日のリーグ最終節・仙台戦に先発したことで心が決まった。「あの試合に出たことで背中を押された」。ピッチで全てを出し切り、現役への未練はなくなった。

 引退決意のもう一つの要因は、FIFAが運営するスポーツ学に関する大学院「FIFAマスター」の魅力にひきつけられたからだった。「一人の人間として新たなことにチャレンジしたい気持ちもあって、自分自身を磨くこともできるんじゃないかなと」。ザルツブルクに在籍した3シーズンで強くなった世界志向。来年9月の入学後はスポーツをピッチ外から学び、卒業後も欧州に残って監督ライセンスを取得するプランだ。

 日本のサッカー選手として誰も選んだことのない未知の領域。FIFAマスター入学への最終試験にパスするための英語リポートの提出も1月に迫っている。「日本サッカーのステータス、レベルが上がるように、そこに貢献したい思いはあります」。日本サッカーの未来を思い、ツネ様があえて困難な道に進む。

 ▽FIFAマスター スイスにあるスポーツ教育機関のCIESと提携して運営しているスポーツ学に関する大学院。00年開講。英国、スイス、イタリアにある3大学を巡って、スポーツ組織論やビジネス論などを1年間かけて学ぶ。卒業生はFIFAやIOCなど、さまざまなスポーツ関連の団体に進んでいる。過去に日本人は4人が受講。

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