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酒井 ネイマール止める!王国の逸材とマッチアップ

[ 2011年12月14日 06:00 ]

左足にテーピングを巻いてバスから降りる酒井

クラブW杯準決勝 柏―サントス

(12月14日 豊田スタジアム)
 J1覇者の柏は14日の準決勝で南米王者のサントス(ブラジル)に挑む。前日の13日は豊田市内で調整した。右サイドバックで先発するU―22日本代表DF酒井宏樹(21)は、ブラジル代表FWネイマール(19)とのマッチアップが濃厚。王国の将来を担う逸材ストライカーを止めて、決勝の舞台を目指す。

 ネイマールを止めて歴史に名を刻む。世界が注目する19歳は左サイドでプレーすることが多く、右サイドバックの酒井とのマッチアップが濃厚。「ネイマールは速いし、気をつけようもない」と酒井は苦笑いしながらも「対応できないこともない。止められるように全力を尽くすだけ」と自信を口にした。過度の警戒感もない。ネイマールとの対戦に質問が集中する中、「相手は(ネイマールだけでなく)サントスなんで」と落ち着き払って言ってのけた。

 開幕戦オークランド戦で負傷した左膝は万全ではない。準々決勝モンテレイ戦はテーピングを施し強行先発。一部非公開で行われたこの日の練習でも、途中までテーピングを巻いていた。それでも「日に日に回復しにくくなっているけど、体に言うことを聞かせます」と覚悟は決めている。

 既に柏残留を明言したが、獲得オファーを出してくれたサントスが相手。オファーに値する選手であることを証明したいところ。おのずとモチベーションは上がる。

 対するネイマールは練習後、コメントしなかったが、クラブ関係者によると、酒井の存在は認識していて、ビデオでプレーをチェックしているという。完全に本気モードに突入しており、果敢に仕掛けてくることが予想されるが、酒井は「やるだけ。勝ちたい」と言い切る。スーパースターを封じ込んで、柏を日本勢初の決勝進出へと導く。

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