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バルサ 非公開練習“丸見え” ファンがネットで配信…

[ 2011年12月13日 06:00 ]

非公開練習を行うメッシ(手前)らバルセロナイレブンだったが、周りのビルからファンに“丸見え”

クラブW杯準決勝 バルセロナ―アルサド

(12月15日 横浜国際総合競技場)
 欧州王者が“本気モード”で始動した。トヨタ・クラブW杯に出場するため11日に来日したバルセロナが12日、横浜市内で約1時間の初練習を行った。ジョゼップ・グアルディオラ監督(40)は2年ぶりの優勝に向けてイレブンに気合を注入したが、非公開で行われた練習が100人ほど集まったファンにのぞかれるというハプニングも起こった。

 2年ぶり2度目の世界一に向けて始動したバルセロナに、思わぬ事態が待っていた。来日初練習は冒頭15分だけ報道陣に公開された後は非公開。そのため練習場は目隠しのため高さ約2メートルの白いシートで囲われたが、隣のビルや周囲の歩道橋の上からは丸見えだった。100人ほど集まったファンの一部は練習風景の写真をツイッターなどネット上に公開。国内でも原則非公開を徹底していたグアルディオラ監督の“バルセロナの壁”は機能しなかった。

 ピッチ外でのハプニングを吹き飛ばすように、指揮官は“ゲキ”を飛ばした。練習開始時にピッチ中央にイレブンを集めると、大きな身ぶり手ぶりを交じえながら約5分間にわたって訓示。その直前にはふざけてGKピントのお尻を蹴るなどリラックスしていたFWメッシも一気に表情を引き締めた。練習後に行われた公式会見でグアルディオラ監督は「われわれはクラブの世界王者になりたい。選手たちには“こういうビッグチャンスは人生で多くはない。目の前にチャンスがあるのだからつかめ”と話した」と10日に宿敵Rマドリードに3―1で逆転勝ちしたスター軍団にハッパを掛けたことを明かしていた。

 5年前の教訓を生かす。06年大会で来日した際にはMFシャビが「船に酔ったような感じ」、DFプジョルが「眠れていない」と話すなど時差ボケ対策がうまくいかず、決勝でインテルナシオナル(ブラジル)に0―1で敗れた。指揮官は「時差ボケ対策に心をくだいている」と明言。選手には「夜まで寝るな。昼寝をする場合でも短くしろ」と指示を徹底した。まずは初戦となる15日の準決勝アルサド(カタール)戦(横浜国際)に万全のコンディションを整えて、大本命が優勝に王手をかける。

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2011年12月13日のニュース