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浦和、西野監督決定的 さいたま市出身「思い入れある」

[ 2011年12月10日 06:00 ]

 浦和の来季監督に、今季限りでG大阪の監督を退任した西野朗氏(56)が就任することが9日、決定的となった。

 西野氏は8日、浦和の橋本光夫社長(62)らと大阪府内で初交渉し、来季の監督就任を要請された。その席では回答を保留していたが、一夜明けたこの日、「小さな頃から見てきたし、思い入れはある。まだ(考えを)整理はできていないが、あとは自分の気持ち次第」と受諾に前向きな姿勢を見せた。

 西野氏はさいたま市出身。浦和は故郷に本拠を置くクラブだけに特別な思いもある。浦和以外のクラブと交渉する予定はないことを明かした。

 一方、橋本社長は、さいたま市内で「クラブとして伝えることは伝えた。五分五分?こちらとしては10―0であってほしいけどね」と話し、西野監督誕生の場合のコーチングスタッフについても「ペトロ(ヴィッチ前監督)もフィンケ(元監督)もコーチは連れて来ているし、1人で来てくれという条件はない」と発言した。柏、G大阪で苦楽をともにしてきたブローロ・フィジカルコーチ(49)が入閣することになりそうだ。

 浦和の監督問題は、最有力候補だった前日本代表監督の岡田武史氏に断られて暗礁に乗り上げていたが、西野監督誕生へ、一気に動きだした。

 ◆西野 朗(にしの・あきら)1955年(昭30)4月7日、埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれの56歳。浦和西―早稲田大―日立製作所。現役時代はMFで日本代表として通算12試合1得点。90年に引退。96年アトランタ五輪代表監督としてブラジルを破る「マイアミの奇跡」を起こす。98年に柏監督に就任。02年にG大阪監督に就任し、J監督在任最長記録となる10年間指揮を執って今季限りで退任。1メートル82、72キロ。

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2011年12月10日のニュース