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磐田新監督に森下氏 人望厚く相手分析にも定評

[ 2011年12月7日 12:28 ]

 J1磐田は7日、今季限りで退任した柳下正明監督に代わる新監督に、コーチの森下仁志氏(39)が昇格すると発表した。

 契約期間は1年。来年1月に就任会見を行う。

 磐田が新たな歴史を刻むために白羽の矢を立てたのは、森下仁コーチだった。クラブ史上最も若い39歳での監督就任。吉野博行社長(63)は「4年間コーチとして携わり、チームの特徴、選手たちの特性も把握している。ベテラン、若手、外国人に常に平等な競争を促してきた。厳しい指導でも知られているが、選手とのコミュニケーションを図ることができるため、選手と一緒に考えた練習で学ばせる指導ができる」と起用理由を説明した。

 森下仁コーチは04年に札幌から加入、05年に磐田で現役を引退した。06年から磐田ユース、08年からトップチームコーチに。09年に柳下正明前監督(51)が就任してからも、参謀としてともにチームの土台づくりに身を削ってきた。さらにチームを進化させるには最適な人材と言える。

 選手との年齢差も少ないことからコミュニケーションは取りやすく人望も厚い。全体練習後には対戦相手によって、さまざまなシチュエーションのシュート練習を行い、9月10日の清水戦でゴールを決めた日本代表FW前田遼一(30)は試合後「(森下)仁志さんが組んでくれた練習の形が出た」と話すなど、相手を分析する力にもたけている。欧州サッカーにも精通し、常に最先端のスタイルを模索。シーズン中の主力組とサブ組の紅白戦ではサブ組を指導し、主力組を圧倒する場面もあった。

 チームは3日の今季最終戦・川崎F戦後、4日間のオフに入っており、新体制での始動はあす8日から。森下仁・磐田が踏み出す一歩に注目が集まる。

2008年からトップチームのコーチを務めていた森下氏は選手の特性などを把握しており、リーグ戦で8位など今季無冠からの巻き返しを図る。

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2011年12月7日のニュース