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C大阪 清武の残留が濃厚に「ロンドン五輪までは…」

[ 2011年12月5日 06:00 ]

C大阪のファン感謝デーで盛り上げ役に徹する日本代表MF清武(左)

 欧州から注目を集めているC大阪の日本代表MF清武弘嗣(22)が、今オフは海外移籍を封印することが4日、濃厚となった。来季いっぱいまで残っている契約の延長交渉をスタートさせていることを明かしたクラブ関係者は「いい方向に話は進んでいる。少なくともロンドン五輪まではクラブに残ることになると思う」と明かした。

 ドイツ1部・シュツットガルトなど複数の欧州クラブが関心を寄せる22歳に対して、C大阪はすでに来年以降の移籍も見据えて契約延長を提示している。ただ、海外移籍に関しては容認するオプションはつけられるようで、その際に発生する違約金は乾(現ボーフム)らを上回る約1億円となりそうだ。

 清武自身、来夏に控えるロンドン五輪を大きな目標として捉えてきた。海外クラブへ移籍すれば、拘束権のない世代別代表に合流できるかは不明となり、五輪本大会への出場も微妙になる。さらに11月27日には第1子となる男児が誕生したばかり。自らの環境の変化も残留の後押しとなった。

 C大阪への愛着がありながら、それでも夢でもある海外移籍をあきらめたわけではない。香川(現ドルトムント)や家長(現マジョルカ)、そして乾らが世界へと羽ばたく姿を間近で見てきただけに、五輪以降に欧州行きを実現させる可能性は高い。「レヴィー、そしてこの選手、スタッフとできるだけ長くプレーしたい」と話しているように、今は天皇杯だけに集中している背番号13。残された唯一のタイトルをつかみ取り、まずは今季を最高の形で締めくくる。

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2011年12月5日のニュース