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最高の花道を…磐田“柳下チルドレン”総決起

[ 2011年12月3日 10:55 ]

 磐田は3日、今季最終戦・川崎F戦をホームで戦う。今季限りでの退任が発表された柳下正明監督(51)にとって磐田ラスト采配。3年間の集大成として、昨季の勝ち点44超えを果たし花道を飾る。

 約1時間のトレーニングの後、柏手を打った。09年の就任から3年目(03年を合わせると通算4年目)。最後の練習を打ち上げた柳下監督。それでも集大成の一戦を翌日に控えているためか「いつもと変わらないね」と勝負に徹する指揮官らしく普段と同じトーンで話した。

 3年間の成果を出し切り磐田を去る。09、10年は2年連続で11位に終わり、勝ち点もそれぞれ41と44。今季は現在勝ち点44で10位。川崎F戦で勝ち点3を取れば昨季を3上回り、順位は賞金獲得圏内の7位まで浮上する可能性がある。「サッカーの質、内容は確実に変わった。ポゼッションは増えたし、ベンチで試合を見ていて“すごい”と思う時もあった」という。成長を実感に変えるため、数字上でも過去2年を超え、新体制へつなげる構えだ。

 チルドレンたちも気合が入る。在籍選手中、最も磐田歴が長い、生え抜き13年目のMF西紀寛(31)は「僕が入団した時はサテライトの監督だった。サボっているとよく怒られました。今の僕があるのはヤンツーさん(柳下監督)のおかげ。教わってきたことを出して勝ちたいです」と、川崎F戦を見据えた。試合中に指揮官と口論になるなど、常に熱く意見を交わし合ってきたMF那須大亮主将(30)は「シーズン自己最多の4点目を取ってマンオブザマッチを取りたい」と、恩師のラストマッチで主役を張る。

 「いかに良いコンディションでゲームを迎えさせることが重要かを3年間で学んだ」と言う柳下監督。トップコンディションの18人が、最終戦で指揮官の花道を飾る。

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2011年12月3日のニュース