なでしこ佐々木監督“ロンドン五輪でも金”約束

[ 2011年12月3日 06:00 ]

内川のアゴをナデナデする丸山。左はなでしこジャパン佐々木監督、右は松尾氏

スポーツニッポンフォーラム制定「FOR ALL 2011」グランプリ表彰式

(12月2日)
 日本を元気づける顕著な働きをした個人または団体に贈られるスポーツニッポンフォーラム制定「FOR ALL 2011」の表彰式が2日、東京都港区のザ・プリンスパークタワー東京で開催された。グランプリにはサッカー日本女子代表の「なでしこジャパン」とソフトバンクの内川聖一外野手(29)が輝いた。

 なでしこジャパンをW杯優勝に導いた佐々木則夫監督(53)が壇上に上がるだけで、雰囲気が華やいだ。日本を元気づけた顕著な働きが、晴れのグランプリ受賞となった。「今年は多くの人になでしこジャパンを知ってもらいました。名誉ある賞を頂き、これを励みに来年のロンドン五輪に向けて頑張りたい。一番光ったメダルを目指したい」。そう話すと会場はドッと沸いた。

 世界一の指揮官が最も気に入ったのが、グランプリの盾に書かれた文言だ。FW丸山のスーパーサブ起用や、FW川澄の抜てきが的中した采配を“見事な用兵。ただの親父ギャグの指揮官でないことを証明した”と表現された。「とても印象的。私の親父ギャグという言葉まで入れていただき心温まる盾です。すぐにサッカーミュージアム(東京都文京区)に飾っていただければ、来場者も増えるでしょう」。この明るさが強さの秘密だった。

 W杯で見せたなでしこジャパンの活躍は、まさに快進撃だった。準々決勝で開催国のドイツを撃破すると、決勝では過去1度も勝ったことのなかった米国と対戦。MF沢、MF宮間がゴールを決めて互角以上に渡り合い、延長戦に持ち込んだ。最後は壮絶なPK戦の末、世界の頂点に立った。男女を通じFIFA主催の大会では初優勝。日本サッカー史に残る偉業だった。

 男子に比べ、待遇面、環境で恵まれているわけではない。代表選手の中にもプロ契約すら結んでいない選手もいる。そんな境遇が、帰国後のなでしこフィーバーに拍車をかけた。8月には団体として史上初の国民栄誉賞も受賞し、その過熱ぶりは社会現象ともなった。9月に中国で行われたロンドン五輪アジア最終予選も無敗で突破。それでも佐々木監督は「まだまだ未熟。この賞に恥じない活躍を見せたい」と決意を新たにしていた。

 3月、東日本大震災が発生した。日本中が未曽有の惨劇にうちひしがれた。そんな中、たくましい“なでしこ”の活躍が光をもたらした。「多くの方になでしこジャパンを知ってもらった。でもこれからです。この賞を肥やしに、足元を見つめてやっていきたい」。単なる親父ギャグだけではない指揮官は、表情を引き締めていた。

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