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関塚ジャパン初失点…試合後に即席“反省会”

[ 2011年11月28日 06:00 ]

<日本・シリア>後半29分、シリアに同点ゴールを許す

ロンドン五輪アジア最終予選 日本2-1シリア

(11月27日 国立)
 関塚ジャパンが最終予選3試合目にして初めてゴールを許した。1―0の後半30分、DF鈴木大輔(21=新潟)、DF酒井宏樹(21=柏)の間をエースFWスマに突破されて失点。終盤のゴールで勝ち越して3連勝としてC組首位に立ったが、守備の連係面には課題を残した。

 約2万5000人の観衆を集めた国立競技場が悲鳴に包まれた。1点リードの後半30分、浜田の中途半端なクリアを相手エースFWスマに拾われた。突破を阻止しようと、鈴木と酒井宏が左右から体を寄せたが、互いにボール奪取をちゅうちょ。痛恨の“お見合い”で2人の間を抜かれてシュートを許した。GK権田の必死に伸ばした手も届かず、最終予選3試合目にして初失点。鈴木は「ボールが取れそうだったけど、譲り合ってしまった。1発でやられることの怖さを感じた」と猛省した。

 クウェートの強豪アルカディシアに所属するシリア唯一の海外組スマに苦しめられた。正確なポストプレーからのゴール前の飛び出しに対応しきれず、スマに打たれたシュートは7本。チームとしても12本のシュートを許し、関塚監督は「10番(スマ)に前を向かれた時にリーチの違いもあり、抜かれる場面があった。しっかり対応しないといけない。これから課題として取り組んでいきたい」と厳しい表情を浮かべた。

 失点を受け、試合後に選手たちは即席の“反省会”を実施。権田は「勝ったから良かった。みんな反省していたので、次につなげたい」と前を向いた。2月5日に予定されているアウェーのシリア戦では、さらに迫力ある攻撃を受ける可能性が高い。初失点を教訓にして、より強固な守備を築き上げる。 

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2011年11月28日のニュース