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メッシ アルゼンチン救った 同点弾&逆転ゴール演出

[ 2011年11月17日 07:31 ]

<コロンビア・アルゼンチン>逆転しガッツポーズのメッシ

W杯南米予選 アルゼンチン2―1コロンビア

(11月15日 バランキア)
 14年W杯南米予選4試合が15日に行われ、アルゼンチンが敵地でコロンビアを2―1で下し、3試合ぶりの勝利を挙げた。

 先制を許したものの、FWリオネル・メッシ(24=バルセロナ)が同点弾など2得点に絡む活躍で逆転勝ち。1試合少ない首位ウルグアイと勝ち点7で並び、得失点差で2位を守った。

 苦境のアルゼンチンをメッシが救った。1点を追う後半16分に自ら起点となって好機を築くと、こぼれ球に走り込んで同点弾。同39分には得意のドリブルで突破口を開き、最後はFWイグアインのシュートからFWアグエロが決勝点を決めた。

 「不運な失点があったけど逆境を覆すことに成功した」と声を弾ませた背番号10。まさにエースの活躍だった。

 10月11日のベネズエラ戦では過去18戦全勝だった格下に敗れ、今月11日のボリビア戦は必勝を期しながら引き分けた。直後の地元紙オレのアンケートで地元ファンの84%が代表の戦いぶりを「悪い」などと批判。準々決勝で大敗した10年W杯、地元開催ながら8強に終わった7月の南米選手権に続くふがいない内容に、9月から主将となったメッシも「失望続きでファンが我慢してくれるか分からない」と漏らした。

 高温多湿の敵地に乗り込んだこの日も前半終了間際の相手FKがMFマスケラーノに当たってコースが変わり、先制を許す絶体絶命の展開。しかし、アグエロを投入するなど攻撃的3トップにスイッチした後半にリズムをつかむと、エースが2得点に絡んで逆転。サベジャ監督は「メッシが決定的だった」と称え、敵将アルバレス監督も「違いを生んだことに疑いはない」と敗因に挙げた。

 所属するバルセロナでは開幕から公式戦18試合で23得点と絶好調。米誌タイムでは1年間で最も影響力があった「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」の候補にスポーツ界からただ一人選ばれるなど存在感は増すばかり。メッシが厳しいW杯予選の場であらためてその価値を証明した。

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2011年11月17日のニュース