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北嶋1ゴール1アシスト 試合球の感触つかみ結果出す

[ 2011年11月17日 06:00 ]

<柏・甲府>前半26分、柏・工藤(左)は勝ち越しゴールを決める

天皇杯3回戦 柏6―1甲府

(11月16日 柏)
 16試合が行われ、J1首位の柏が甲府に6―1と快勝し、4回戦に駒を進めた。FW北嶋秀朗(33)が前半だけで1ゴール1アシストと活躍。チームの勢いの違いを見せつけ、リーグ戦初優勝に弾みをつけた。JFLの松本山雅が新潟を1―0で破る波乱があった。

 FW北嶋が1ゴール1アシストと結果を残せば、負けじと途中出場のFW田中も強烈な左足の2発でアピール。大量6得点でリーグ戦首位の底力を見せつけた。

 まず魅せたのは北嶋だった。1―1の前半26分、クロスボールを頭できっちり落とすと、FW工藤が右足を振り抜き勝ち越し。3分後にはパスを受けた北嶋が、冷静にGKの股を抜き3点目を奪った。「力のこもったシュートが打てた。股だったけど」。前日練習で北嶋は他の選手がクーリングダウンを行う中、居残りでゴールに背を向けてパスを受ける練習を繰り返した。事前にしっかり天皇杯の試合球の感触を確かめていたことが、勝負どころでの正解なボールタッチにつながった。

 後半から登場した田中も2発で存在感を示した。後半22分と35分に、得意な左45度から左足を振り抜き、ゴールを奪った。開発中のアウトカーブのシュートを1本目に放ち「練習ではあんな曲がり方しないけど」と狙ったニアサイドではなくファーサイドに飛び苦笑いしたが、完成すれば強力な武器になる。

 中3日で迎える20日にはリーグ戦の清水戦を控えている。「しっかり勝てたことは大きい。やっぱりFWが点を取ると勢いがつく」と北嶋。負けられない戦いが続くが、J1初優勝へ快勝の勢いを持ち込む。

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2011年11月17日のニュース