×

清武アシスト王だ!!誕生日に誓い「得点絡む」

[ 2011年11月13日 06:00 ]

北京に到着後、軽めの練習を行う日本代表

 新星・清武が「アシスト王」を目指す。日本代表は12日、タジキスタン・ドゥシャンベから空路で中国・北京に移動。15日のアウェー北朝鮮戦に向けて練習を再開した。前日にW杯アジア3次予選突破を決め、新戦力を試す絶好の機会だ。途中出場が続きながらチーム最多タイの4アシストをマークしているMF清武弘嗣(C大阪)は12日が22歳の誕生日。成長を続けるザックジャパンの切り札が、北朝鮮の守備網を切り裂く。

 北朝鮮戦は決して「消化試合」ではない。既に3次予選突破を決めて安ど感が漂うザックジャパンにあって、MF清武の眼光が鋭さを増してきた。「得点に絡みたい。海外組とやる練習は、身が引き締まりますね。皆、うまいので、やっていて楽しさもある」。北京市内で行われた練習を終え、気持ちよさそうに汗をぬぐった。次戦は新戦力が試される絶好の舞台。燃えるのは当然だ。

 まさに新星だ。8月10日の韓国戦で2アシスト。鮮烈デビューを飾るとここまで4試合に出場し4アシスト。11日のタジキスタン戦でもFW岡崎の得点をアシストした。ザックジャパンではMF中村らと並ぶアシスト王。それも全て途中出場でマークしている。出場時間から考えると、驚異的な貢献度といえる。次戦で単独1位となる可能性も十分だ。

 勝敗を問われない北朝鮮戦の戦い方について、ザッケローニ監督は「考え方としては一方で選手をいじらず(チームの)完成度を上げる。その一方で新しい選手を試してみたい。今はその二つの間で葛藤している」と説明する。慣れないメンバーで戦うことでプレー速度が落ちることを極端に嫌う指揮官は、選手を大幅に入れ替えるターンオーバー制には消極的だ。北朝鮮戦もピンポイントで新戦力をテストする見通しだ。この日、清武は22回目の誕生日を迎えたが、先発奪取に向けた大きなチャンスがプレゼントになるかもしれない。

 日本協会の原技術委員長によれば、来年2月29日のウズベキスタン戦以降は、欧州各国のリーグ戦が佳境を迎えるため、6月に始まる最終予選前に欧州組をフルに招集できるのは今回が最後となる見込みだ。清武にとっては香川ら欧州組とプレーできる貴重な機会でもある。既に2度もシュツットガルトがスカウトを送り込むなど欧州の移籍市場でも注目の的。ここまでの活躍は、さながら“助演男優賞”だが、北朝鮮戦では主役を狙う。

続きを表示

この記事のフォト

2011年11月13日のニュース