×

ザックジャパン空中戦決断!劣悪ピッチにパスサッカー封印

[ 2011年11月10日 06:00 ]

まったく芝が見えず、土だけが雪の間からみえる・・試合会場のドゥシャンベ・セントラル・スタジアムでは雪かきが行わていた

W杯アジア3次予選 日本―タジキスタン

(11月11日 ドゥシャンベ)
 空中戦で勝つ。11日のW杯アジア3次予選タジキスタン戦に臨む日本代表は9日、ドーハ合宿を打ち上げ、タジキスタンの首都ドゥシャンベに到着した。

 勝てば3次予選突破の可能性がある一戦まであと2日となったこの日、試合会場ドゥシャンベ・セントラル・スタジアムのピッチ状態が劣悪な上に最大30センチの積雪に見舞われていることが判明。ザックジャパンは持ち味のパスサッカーを捨て、空中戦に持ち込む方針を固めた。

 ドゥシャンベ・セントラル・スタジアムのピッチ状態は予想以上に悪かった。この日練習前、選手には以前撮影したピッチの写真が配られた。芝がはげて土がムキ出しになっていた。長谷部が「自分のサッカー人生で3本の指に入るくらいひどかった」と言うほどだった。

 香川は「適応するしかない。とにかく簡単にプレーすること」と話した。ザックジャパンが目指すパスをつなぐ攻撃サッカーはきれいな芝の上でこそ威力を発揮する。劣悪なピッチではイレギュラーが増えてカウンターの餌食になる危険がある。そこでドゥシャンベではパスサッカーを捨てて、空中戦に持ち込む方針を固めた。ドーハ合宿では1メートル94のFWハーフナーをターゲットとした練習に時間を費やした。その成果を見せるのだ。

 10月のホーム戦で8―0と大勝したように実力差は明らかだ。だが大半の選手が初めて訪れるタジキスタンには劣悪なピッチ、大雪という難敵が待ち受ける。勝てば3次予選突破の可能性もある一戦。やはりW杯までの道のりは険しい。

続きを表示

この記事のフォト

2011年11月10日のニュース