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ハーフナー 視察フィテッセにアピール弾も降格圏脱出ならず

[ 2011年11月4日 06:00 ]

<甲府・横浜>後半22分、甲府・ハーフナー・マイクは先制ゴールを決めるも…

J1第31節 横浜2-1甲府

(11月3日 中銀スタ)
 残留争いの甲府が痛恨の逆転負けを喫した。3日のホーム・横浜戦は、日本代表FWハーフナー・マイク(24)が、獲得を狙うオランダ1部フィテッセのスカウト陣が見守る中、後半22分に今季17ゴール目を左足で決めて先制。しかし、チームは後半41分からまさかの2失点で敗れ、降格圏脱出はならなかった。甲府と残留を争う15位の浦和も磐田に0―3で敗れた。

 試合終了のホイッスルが鳴ると、1メートル94の長身FWはぼう然とその場に立ち尽くした。先制しながら、ホームで痛恨の逆転負け。「いらいらしかなかった。こういう試合をものにしないと絶対に残留できない」。普段は温厚で明るいハーフナーも、この日は最後まで厳しい表情を崩さなかった。

 ハーフナー自身は輝きを見せた。0―0の後半22分、ペナルティーエリア付近で得た右FK。MF山本がちょこんと出したボールをMFパウリーニョが左足で強振すると、ボールはファーサイドでフリーになっていたハーフナーの足元に転がった。そのままダイレクトで左足を振り抜き、得点ランクの首位に並ぶ今季17得点目を叩き込んだ。

 成長したストライカーに対しては、かつて横浜でチームメートだった日本代表DF栗原も「チャンスが少ない中で点を取るのはやっぱり持ってる」と目を丸くした。この日は、来年1月の移籍市場で獲得を狙うフィテッセのスカウト陣が10月15日のアウェー・C大阪戦に続いて視察していたが、ハーフナーのゴールは移籍に向けた大きなアピールにもなった。

 それでもチームは敗れた。残留争いを繰り広げる浦和も敗れたため、勝ち点差は2のまま。まだまだチャンスは残されている。「残り3試合を勝ってどうにかしないといけない」とエースの自覚を口にした。5日からは日本代表に合流し、過酷なアウェー2連戦に臨む。「代表ではチームの勝利に貢献できるように頑張りたい」。まずは気持ちを切り替えて日本代表で結果を出し、その勢いで甲府のJ1残留に全力を注ぐ。

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2011年11月4日のニュース