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福岡J2に降格決定…わずか1年で“逆戻り”

[ 2011年10月24日 06:00 ]

<新潟・福岡>降格が決定し、会見で悔しさをにじませる福岡・浅野監督は天をみつめる

J1第30節 福岡1-3新潟

(10月23日 東北電ス)
 雨に濡れたピッチで選手全員がぼう然と立ち尽くした。昨年11月23日の昇格決定から11カ月、福岡の3度目の降格が決まった。開始2分にミドルシュートを浴び失点すると、その後は新潟に徹底的にDFの裏を狙われ2点を追加された。終了間際に1点を返したものの完敗だった。

 「降格の理由は失点の多さ、ミスの多さ、ボールの奪われ方の悪さに尽きる」。浅野監督の敗戦の弁が全てだった。開幕前から戦力不足は明らかだった。J2から3位で昇格したにもかかわらず、オフは攻守のキーマンが流出。開幕時にアジア圏外の外国人選手が不在だったのは福岡だけ。開幕からの連続勝ちなし記録は13を数え、フロントが「貫く」と明言した篠田善之前監督のサポートも降格が迫った8月に前言撤回で解任。切り札で獲得したFWハマゾッチの出場はわずか2試合41分間と、泥縄式の補強も傷口を広げるだけだった。

 「J1で戦う上で全てが足りなかった」(MF鈴木)「足りないところはいろいろありすぎて挙げられない」(MF成岡)など選手たちの口から「再昇格」の言葉は出てこなかった。失った自信を取り戻すまで、厳しい闘いの日々が三たび始まる。

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