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清武効果だ!C大阪、4発大勝で連敗ストップ

[ 2011年10月24日 06:00 ]

<磐田・C大阪>5試合ぶりにピッチに戻った清武は前線にスルーパスを通すなど攻撃の起点となった

J1第30節 C大阪4-0磐田

(10月23日 ヤマハ)
 清武効果で連敗ストップだ。3試合が各地で行われ、アウェーで磐田と対戦したC大阪は、右内転筋挫傷・血腫で戦列を離れていた日本代表MF清武弘嗣(21)が5試合ぶりに復帰。2点目の起点となるなど、チームの勝利に貢献し、代表復帰をアピールした。福岡は新潟に1-3で敗れ、わずか1年でJ2降格が決定した。

 チームの勝利にはこの男が不可欠だった。9月23日の山形戦(金鳥ス)以来、リーグ3試合ぶりの勝利。同僚と勝利を分かち合う清武から笑みが消えることはなかった。開口一番「きょうは扇原に尽きます」と、先制弾を含む2得点の仲間を称えた。とはいえ、2連敗の悪い流れを断ったのも、鋭いくさびのパスで攻撃のリズムを生んだのも“帰ってきた”背番号13。「勝ってよかった。自分が帰ってきてこういう結果はうれしいですね」と満足そうに振り返った。

 いきなり2得点に絡んで勝利を呼んだ。1-0の後半4分、左サイドから中央へドリブルで持ち込むとペナルティーエリア内にボールを送る。相手DFに当たり、こぼれ球を拾った倉田が2点目。後半18分にも左から丸橋のパスをスルーし、扇原の3点目をお膳立てした。

 チームにとってもザックジャパンにとっても待望の復帰戦だ。9月21日のロンドン五輪アジア最終予選・マレーシア戦で右内転筋を痛め、強行先発した9月27日のACL準々決勝・全北戦で状態を悪化させた。再びリハビリ生活を強いられ、楽しみにしていたホーム・長居のW杯アジア3次予選・タジキスタン戦では代表合宿に合流しながら1日で離脱。この日は後半37分にベンチに退いたが、これまでの鬱憤(うっぷん)を晴らすかのような活躍で、チームをけん引した。

 11月1日には、日本代表のアウェー2連戦(11日タジキスタン、15日北朝鮮)のメンバー発表を控える。「待つだけです」と控えめながら、発表前のラストゲームで復調をアピールした。「最後は少し動けなかった。(11月3日まで)試合が空くのでしっかり調整したい」。帰り際、最後まで消えなかった清武の笑顔が“巻き返し”の合図だった。

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