柏首位ガッチリ！先発落ち北嶋２発で陥落阻止

＜広島・柏＞後半３７分、北嶋は勝ち越しゴールを決め歓喜のダッシュ

Ｊ１第３０節 柏３―１広島

（10月22日 広島ビ）
　柏のベテランＦＷがスタメン落ちの悔しさをピッチにぶつけた。１―１の後半３７分、途中出場のＦＷ北嶋はＭＦジョルジ・ワグネルのクロスを得意のバックヘッドで決めた。月２３日の鹿島戦以来、約３カ月ぶりのゴールで勝ち越すと、５分後にはＦＫのこぼれ球を右足で押し込んだ。「単純に（先発落ちが）悔しかった。ゴールを決めてポジションを取り戻す強い気持ちを持っていた」。首位をキープする２発に喜びを爆発させた。

　８月１４日の磐田戦で左太腿裏肉離れで離脱。全治２カ月と診断されながら、９月２５日の大宮戦で復帰した。結果にこだわり続け、今季の目標にしていた自身の背番号９と同じゴール数に一気に到達。「次は２桁」。チームが優勝争いを演じた００年（１８点）以来１１年ぶりの１０ゴール以上を狙う。

　１１年前との違いについて「結束力かな。ベンチ（入りメンバー）とベンチ外（の選手）の間に温度差がない」と分析。その上で「競争が今のレイソルの強さをつくり出している」とみている。残り４試合。「一試合一試合優勝のために戦って、終わった時に一番上に立っていたい」と力を込めた。