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金崎 清武代役に名乗り!初招集組唯一の先発で躍動

[ 2011年10月20日 06:00 ]

<練習試合 Uー22日本代表・町田>前半、シュートを放つ金崎(中央)

練習試合 U―22日本代表3-1町田ゼルビア

(10月19日 町田市立陸上競技場)
 MF金崎夢生(22=名古屋)がレギュラー奪取に名乗りを上げた。U―22日本代表候補は合宿最終日の19日、JFLの町田ゼルビアと都内で練習試合を行い、3―1で勝った。金崎は初招集組ではただ1人先発し、たびたびチャンスに絡んだ。11月のロンドン五輪アジア最終予選2試合(22日バーレーン戦、27日シリア戦)は、A代表のMF清武弘嗣(21=C大阪)を招集できない可能性があるが、右MFの穴を埋める存在としてアピールした。
【メンバー】

 関塚ジャパン初招集の金崎が右サイドで躍動した。主力で臨んだ前半、新戦力で唯一、先発起用されると、持ち前の攻撃センスを発揮した。

 前半9分に中央から左サイドの山崎にタイミング良く横パスを出して好機を演出、同22分には右サイドの永井からパスをもらって右足でミドルシュートを放った。得点こそ奪えなかったが、存在感を示した。「(チームとして)もっと、こうしていきたいというのが出たのが大事」と課題を口にしながらも、「個人的には、もっとコンディションを上げられる」と前向きに話した。

 既に国際Aマッチ5試合出場の実績を持つ逸材だが、今季は4月と6月に左太腿肉離れを発症しリーグ戦出場わずか7試合。今月2日の清水戦で先発復帰し満を持しての合宿参加だった。期待されるのは清武の代役だ。

 11月の五輪予選2試合の直前にはW杯予選2試合が行われる。右内転筋挫傷・血腫で離脱中の清武について原技術委員長は「まずは(ケガを)治すのが先決。それからA代表か五輪代表か決める」と話したが、回復すればA代表招集が濃厚で五輪予選は見送られる可能性がある。このタイミングで金崎が復調したことはチームにとって好材料。関塚監督は柴崎、高木とともに「(3人は)チームでやるべきことを考えてプレーしていた」と適応能力を高評価した。

 かつての恩師にも絶賛された。町田のランコ・ポポヴィッチ監督は大分を指揮した09年に金崎を指導していた。試合前に15分ほど談笑した愛弟子について同監督は「何も言うことはない。素晴らしい。自己分析できるようになったし、近いうちにザックジャパンにも定着するだろう」と話した。名古屋でもチームメートの永井も「この代表にいないタイプ。もっと生かしてあげられれば」と手応えを口にした。関塚ジャパンが新たな武器を携えた。

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2011年10月20日のニュース