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高さだけじゃない!!ハーフナー70メートル独走弾

[ 2011年10月16日 06:00 ]

<C大阪・甲府> 前半28分、ハーフナーがゴールを決める

J1・第29節 甲府4―0C大阪

(10月15日 金鳥スタ)
 甲府はアウェーでC大阪に4―0で大勝し、大宮に敗れた浦和を抜いて15位に浮上。自動降格圏内(16位以下)から脱出した。11日のW杯アジア3次予選で代表初ゴールを含む2得点を挙げた日本代表FWハーフナー・マイク(24)が2得点の活躍。この日は1メートル94の高さではなく、70メートルドリブルからの得点など華麗な足技を披露。今季の得点を16とし、得点王ランクでトップに立った。

 1メートル94、日本が誇る超大型ストライカーが巨体を揺らしながらピッチを疾走した。後半18分だった。自陣ゴール前でボールを奪ったDF吉田からパスを受けると素早く反転。「前を見て“いける”と思った。ビックリするぐらい誰もついてこなかった。(長いドリブルは)小学生以来だよ」と、大きなストライドのドリブルで約70メートルを“独り旅”。最後はGKとの1対1。代表合宿中に捻挫してテーピングで固めている左足を豪快に振り抜き、この日の2点目を叩き込んだ。

 開始早々の前半2分には“高さ”を見せつけた。前線で頭でFW片桐に落とし、MFパウリーニョの先制ゴールの起点になった。さらに前半28分にはパウリーニョからのグラウンダーのクロスに長い右足を目いっぱい伸ばして2試合ぶりのゴールを決めた。2得点は頭でなく足でのゴール。「体のどの部分を使ってもゴールはゴール」と言い放った。

 この日の2得点で得点ランクも16得点でケネディ(名古屋)を抜いて単独1位に躍り出た。「代表のゴールは別格だけど、リーグ戦のゴールも大事。(タジキスタン戦で)自信がついた」とタイトルへの思いを口にする。日本での活躍は世界の強豪クラブからも高い関心を集め、オランダ1部のAZ、フィテッセが獲得に乗り出すことが判明。この日はフィテッセのスカウトがスタンドで視察した。海外雄飛へ絶好のアピールの場としたハーフナーは「海外は目指す場所。これからレベルアップするにはそういう挑戦も必要」と移籍にも前向きに話した。

 敵地での勝利でチームは浦和を抜いて15位に浮上。残り5試合。チームのために、そして自らの将来を切り開くためにも、全力でゴールを目指す。

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