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ザック監督欧州視察へ 第1弾は森本“標的”

[ 2011年10月15日 06:00 ]

笑顔を見せるザッケローニ監督

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(58)は14日、欧州クラブ所属の日本人選手をチェックするため、成田空港から渡欧した。今週末の16日にはノバーラのFW森本貴幸(23)が出場予定のボローニャ戦を視察することを明言。11日のW杯アジア3次予選タジキスタン戦ではFWハーフナー・マイク(24=甲府)が2ゴールを決めたが、森本ら実力者のコンディションを確認することで、11月のアウェー2連戦に万全の態勢を整えて臨む。

 欧州視察のスタートとなる今週末の“標的”は、意外な選手だった。「土曜日(15日)には細貝を見て、日曜日(16日)には森本を見る」。ザッケローニ監督は7日のベトナム戦、11日のタジキスタン戦のメンバーから外した森本の元に、早々にチェックに出向くことを明らかにした。

 日本代表のセンターFWは、タジキスタン戦で代表初ゴールを決めたハーフナーと“アジア杯V弾男”の李忠成が好調をキープしている。決して新戦力が必要なポジションではないが、関係者は「次の試合も結果を出せるわけではないし、ケガをするかもしれない」と指揮官の意図を説明。非常事態にいつでも対応できるように、再び森本を招集候補に入れた。

 日本代表から外れている森本だが、好調をキープしている。2日の古巣カターニア戦ではヘディングで今季2点目を記録。ハーフナーや李の代役も十分に務まる実力の持ち主だけに、コンディションさえチェックしておけばいつでも招集することは可能だ。

 ザッケローニ監督はこの日、「今回は招集しなかったメンバーや、(日本代表で)あまり出番を与えていない選手を見に行こうと思っている」と話し、森本以外にもボーフムの乾、アーセナルの宮市らの視察も示唆した。11月に控えているのはタジキスタン、北朝鮮とのアウェー2連戦。何が起こるか分からない不気味な敵地での戦いに向けて、万全の準備を進めていく。

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2011年10月15日のニュース