×

苦悩の香川は口重く…「キッカケをつかみたい」

[ 2011年10月4日 06:00 ]

ボール回しで関塚コーチ(左)のパスをカットする香川

日本代表合宿

(10月3日)
 攻撃の中心と期待されるMF香川真司は危機感を漂わせた。練習後にDF槙野智章とスタッフを交え居残りでパス回し。

 8月の親善試合・韓国戦やW杯アジア3次予選の北朝鮮戦前には“得点宣言”など威勢の良い言葉が飛び出したが、今回は「タジキスタン戦のイメージ?ない。コンディション?問題ないです」とトーンダウン。クラブでも代表でも思うような結果を出せていないことが口を重くさせている。

 帰国前のリーグ戦・アウクスブルグ戦では負傷以外で初めてスタメンから外れた。ザックジャパンでも2戦連続無得点。ウズベキスタンとドローに終わった後には「10番の責任を果たせていない」と自分自身にダメ出し。チームの勝ち点3が最優先とはいえ「キッカケをつかみたい」と苦悩は深い。

 その意味で生まれ育った神戸で行われる7日のベトナム戦、C大阪時代のホームで開催されるタジキスタン戦は絶好の舞台だ。観客の声援など多くの後押しが期待され、高いモチベーションで臨めることは間違いない。C大阪の後輩・清武の離脱について「残念がっていた。長居でできたのに、と…」と香川。チームのため、自身のため、後輩のために、ベトナム戦で復活の得点を狙う。

続きを表示

2011年10月4日のニュース