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G大阪 西野采配“不発”で今季リーグ初の無得点

[ 2011年9月25日 06:00 ]

<G大阪・甲府>後半、西野監督は遠藤(右)に指示を出す

J1第27節 G大阪0―2甲府

(9月24日 万博)
 今季初めてのリーグ戦本拠地敗戦に、1万9882人のサポーターが容赦ないブーイングを浴びせた。首位のG大阪が降格圏の甲府に0―2の完敗。今季リーグ初の無得点でリーグ戦無敗記録も「11」で止まった。

 「システムを変えたけど、結果的に裏目に出てしまった。切り替えた形がうまくいかなかった」

 西野監督は采配ミスを悔やんだ。後半16分にMF武井とMF佐々木を同時投入。システムは従来の4―4―2から3―5―2へと変更した。両サイドで攻撃の起点をつくることを意図していたものの、今週の非公開練習でも試していなかった布陣。ポジションや戦術を確認中だった同17分に先制点を許してしまった。攻撃も停滞したままで、MF遠藤は「きょうのデキならゼロ(無得点)は妥当。サポートも悪いしミスが多かった」と厳しかった。

 甲府戦は“因縁”の試合だった。7月16日に2点を先制しながら逆転負け。そこからチームはリーグ戦無敗で、指揮官は「大きく傷つけられた。しっかり借りを返したい」とリベンジを期する思いは強かった。試合開始前には、優勝争いのライバル、4位の横浜Mが敗戦。差をつける好機だっただけに悔やまれるカード連敗となった。

 「残りの試合で同じことをしてはいけない。引きずるのは一番良くないし、これぐらい悪い負け方をすれば、ある意味、割り切れる」

 遠藤は切り替えるように言った。残り7試合。6年ぶりリーグ制覇へ、立ち止まっている時間はない。甲府に敗れて無敗街道を突っ走った夏場のように、ここからリスタートさせるしかない。

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2011年9月25日のニュース