仙台初“ヤナギ弾”!奇跡の逆転Vへ望みつないだ

[ 2011年9月25日 06:00 ]

<横浜・仙台>前半、勝ち越しゴールを決めて喜びを爆発させる仙台・柳沢(左奥)

J1第27節 仙台3―1横浜

(9月24日 日産ス)
 “ヤナギ弾”で奇跡の逆転Vに望みをつないだ。仙台はアウェーで横浜を3―1と逆転で破り、J1で9季ぶりとなる4連勝。前半に主将のFW柳沢敦(34)の移籍後初ゴールで勝ち越すと、後半にFW赤嶺真吾(27)の5試合連続ゴールでダメを押した。これで勝ち点を44に伸ばし、暫定首位のG大阪とは勝ち点10差。わずかでも可能性がある限り、仙台イレブンは優勝を諦めない。
【試合結果 順位表】

 02年以来9季ぶりの4連勝を仙台にもたらしたのは、柳沢の技ありヘディング弾だった。1―1と同点に追いついた直後の前半12分だ。素早いリスタートからMF梁勇基(リャンヨンギ)の左クロスに対しニアに走り込み、頭で方向を変えてゴール右隅に突き刺した。日本代表で同僚だった横浜DF中沢のマークをシュート直前に外すなど、ベテランの経験と点取り屋のセンスが凝縮された決勝点だった。

 「自分にとって新しいスタートとなるゴール。今までで一番うれしいゴールですね」。セリエA時代を除いてJ1で14季連続得点となる通算102点目。今季加入した仙台で13戦目という“難産”の末に生まれた初得点の喜びを素直に表現した。

 東日本大震災から復興を目指す仙台、宮城の人々にささげる初ゴールでもあった。「(被災地の人々と)ともに戦う意識を持っている。(頑張ろうと)言っているだでけはダメ。結果を出して、やっと仲間として受け入れてもらえるかな」。本人はそう謙遜したが、柳沢がピッチ内外で必死に戦っていた姿勢はサポーターにもすでに伝わっている。移籍して間もない3月11日に発生した大震災。ライフラインが途絶し練習どころか生活もままならない状況に陥り、クラブからは仙台を離れるよう勧告されたが、被災地に残ってボランティア活動に取り組んだ。

 「いろいろなことがあったし、ここまで長かった」。震災後の4月には左膝を手術。8月には日本代表でともに戦い「目標にしていた」という元横浜DFの松田直樹さんが死去し、葬儀に参列した。横浜時代の松田さんと何度も対戦した会場で「また新しい思い出をつくれた」と良きライバルに思いをはせた。

 8月まで9戦勝てずに10位まで後退した仙台が最近6戦5勝1分けの快進撃で4強に肉薄。「チャンスがある限り優勝を狙う」と柳沢。頼れる主将がここから得点を量産すれば、復興への希望となる逆転Vも決して夢ではない。

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