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ザック困った…清武、10月代表2連戦“黄信号”

[ 2011年9月24日 06:00 ]

<C大阪・山形>メンバーを外れ、スタンドで観戦する清武

 ザック困った。21日のロンドン五輪アジア最終予選マレーシア戦(ベアスタ)で負傷した日本代表MF清武弘嗣(21=C大阪)が右内転筋挫傷で全治2週間であることが判明した。22日に大阪市内の病院で検査を受け、23日に結果がC大阪から発表された。10月7日の親善試合ベトナム戦(ホームズ)、同11日のW杯アジア3次予選タジキスタン戦(長居)への出場は微妙となった。

 今、最も頼りになる男が10月の代表2連戦に間に合わない可能性が出てきた。21日のロンドン五輪アジア最終予選マレーシア戦で右足を痛めた清武は22日、大阪市内でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けた。この日、C大阪から発表された検査結果は「右内転筋挫傷で全治2週間」。今後の回復次第とはいえ、10月7日のベトナム戦、11日のタジキスタン戦への影響は避けられない。

 日本代表の首脳陣も、ジョーカーの負傷に渋面を隠さない。ザッケローニ監督とともに、名古屋―神戸戦(瑞穂陸)を視察した原技術委員長は、清武のタジキスタン戦招集に関して「まずはその時(29日のメンバー発表日)のコンディションで判断するが、いろいろな可能性はある。本番は10月11日なので。それに間に合うかどうか」と追加招集することを含めて招集の可能性を否定しなかった。現在は日本代表とC大阪のドクター同士で連絡を取り合っており、「コンディションを見ながら。クラブと連絡を取って決めたい」と一日も早い回復を願った。

 もちろん、清武の頭に“欠場”の2文字はない。この日、山形戦を観戦するため金鳥スタジアムにスーツ姿で現れた清武は「全治は2週間ですが、一日でも早く治して代表戦に絶対に出たいと思います」と悲壮な決意を示した。C大阪のクルピ監督も、27日のACL全北戦(韓国)に向けた韓国遠征に清武を帯同する可能性を示唆した。

 ただ招集できたとしても、ゴール前のスピード、運動量で勝負するタイプだけに、足の負傷を抱えたままベストパフォーマンスを見せるのは難しい。強行出場が負傷を悪化させる危険性もある。ジョーカーが使えない事態になれば、格下タジキスタンが相手とはいえ、予断を許さない戦いとなる。ザッケローニ監督にとっては頭の痛い問題だ。

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2011年9月24日のニュース