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沢“先生”になる!被災地の子供たちに「夢授業」

[ 2011年9月15日 06:00 ]

「夢先生」にリストアップされた沢

 東日本大震災復興支援を目的とした「スポーツこころのプロジェクト 笑顔の教室」の発表会見が14日、都内で開かれた。アスリートが被災地の小学校で教壇に立ち、震災で心を痛めている子供たちに元気を与えるというプロジェクト。講師役の「夢先生」には、なでしこジャパンのMF沢穂希(33=INAC)、FW川澄奈穂美(25=同)、MF宮間あや(26=岡山湯郷)らがリストアップされている。

 ロンドン五輪出場を決めて、ますます注目度が高まるなでしこジャパンの面々が被災地の子供たちの“先生”になる。

 このプロジェクトはさまざまな競技のトップアスリートらが東日本大震災で被害が大きかった青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉の6県の小学校を訪問し、小学5、6年生と触れ合いながら勇気づけることを目的とする企画。第1回はサッカー元日本代表のラモス瑠偉氏(54)が講師を務め、今月21日に岩手県大船渡市の小学校で実施。6県の542校を対象に今後5年続ける予定で、来年3月末までに約300回実施する。

 「こころのプロジェクト」はもともと日本サッカー協会が07年にスタートさせ既に約3000回の実績を積み重ねてきた。震災を機に日本体育協会とタッグを組んで被災地で展開することになった。日本協会の川淵三郎名誉会長(74)は「東日本大震災が起きて、今を逃してスポーツ界が一体となってやる機会はない」と強調した。

 講師には女子マラソン五輪メダリストの有森裕子さんら豪華な顔ぶれがそろうが、注目はやはりなでしこの面々。沢、川澄、宮間、大野、近賀、永里優、福元の7選手と佐々木監督が「夢先生」候補に名を連ねている。

 今月23日にはなでしこリーグが再開。12月3日には全日本女子選手権も開幕することから、協会関係者は「クラブとの兼ね合いもあり具体的なことは決まっていない。参加は来年以降でしょう」と説明しており、時期や開催地は具体化していない。ただW杯時にも被災地の映像を見て「被災者に勇気を与えたい」との思いを胸に戦い優勝しただけに調整がつけば実現の可能性は大きい。沢は日テレ時代に都内で、川澄も兵庫県内の小学校で「夢先生」を経験済みとあって戸惑いもない。なでしこたちが被災地の子供たちを癒やす言葉を紡いでくれるはずだ。

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2011年9月15日のニュース