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鹿島入り発表 山村“ロンドン経由”欧州移籍

[ 2011年9月14日 06:00 ]

意気込みを語る山村和也。頭からはアントラーズの角が生えているかのように

 流通経大のU―22日本代表MF山村和也(21)が13日、流通経大で会見を開き、来季鹿島入りを正式に表明した。ロンドン五輪アジア最終予選初戦マレーシア戦(21日、ベアスタ)後に仮契約を結ぶ。契約の詳細は今後の話し合いとなるが、複数年契約になる見通し。近い将来の欧州移籍を見据えて、ルーキーとしては異例の海外移籍時の細かい条件が盛り込まれる可能性が高い。

 約50人の報道陣を集めた会見で、山村が力強く言葉を紡いだ。J9クラブからオファーを受け、悩んだ末に鹿島入りを選択。「鹿島なら自分が成長できると思えた部分が大きい。フィーリングも良かった」と決断理由を説明し「当面の目標は五輪本大会に出場すること。五輪で経験を積んで、海外で活躍できる選手になりたい。鹿島で活躍して海外に行きたい」と将来の欧州移籍という目標を掲げた。

 15日からU―22日本代表合宿を控えることもあり、21日のロンドン五輪アジア最終予選初戦マレーシア戦後に仮契約を結ぶ運びとなる。既にA契約の1年目の年俸上限である700万円は提示済み。詳細は今後、話し合われる見通しだが、海外志向の強い山村の気持ちを反映した内容となる可能性が高い。

 流通経大関係者は「契約年数は複数年になると思うが、2年か3年か5年か、などは山村に選ばせてもらえると思う。海外移籍する際の違約金の設定なども話し合うことになる」と明かした。早ければロンドン五輪後の来夏に欧州クラブからオファーが届く可能性もあるだけに、ルーキーとしては異例の海外移籍時の詳細条件が盛り込まれることになりそうだ。

 JリーグではU―22日本代表の同僚FW永井との対戦を心待ちにしている。1学年先輩のスピードスターが昨季、名古屋入りを決断したのは12月。山村は「(自身は9月に決断し)永井君に初めてスピードで勝った」と冗談を飛ばし「Jリーグで永井君と当たってみたい」と挑戦状を叩きつけた。Jリーグ、ロンドン五輪で結果を出して、欧州へ。大学No・1選手の新たな挑戦は、鹿島入りに先駆けて、マレーシア戦で幕を開ける。

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