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ザック 岡崎に過酷ノルマ「クラブで10点は取って」

[ 2011年9月8日 06:00 ]

ドイツへ向け移動する岡崎

W杯アジア3次予選C組 日本1―1ウズベキスタン

(9月6日 タシケント)
 日本を救った侍ストライカーは夜明け前のタシケントを飛び立った。ウズベキスタン戦の殊勲の同点ゴールから一夜明けた7日午前5時、早々と主戦場ドイツへの帰途に就いた。表情には充実感と、新たな決意が浮かぶ。岡崎慎司は「(ザッケローニ)監督にあいさつしたらクラブで10点は取ってほしいと言われた」と明かした。真のエースになるため指揮官から厳しいノルマが課されていた。

 「相手のリズムに乗ってしまっても盛り返す力が欲しい」。エースの理想像について、そう語る。欧州主要リーグで年間2桁得点を達成した日本人は、中田英寿(ペルージャ時代の98~99年に10点)、高原直泰(現清水、フランクフルト時代の06~07年に11点)という偉大な先輩2人だけ。岡崎が仲間入りすれば、日本代表の永遠の課題と言われる決定力不足も解消に近づくはずだ。

 ウズベキスタン戦でも持ち前の勝負強さを見せた。後半20分、W杯南アフリカ大会出場を決めた09年6月の前回対戦と同じように低空のダイビングヘッド弾を決め、敵地を沈黙させた。「決まった瞬間、また頭かと思いました」。国際Aマッチ通算22得点は尊敬する中山雅史(J2札幌)を抜き日本代表歴代単独8位に浮上。得点すればチームは12勝1分けと不敗神話も継続してみせた。

 シュツットガルトでは今季3試合1得点。岡崎は本場欧州で侍ストライカー道を突き進む。

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2011年9月8日のニュース