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キラキラ33歳 沢「五輪出場権が自分へのご褒美」

[ 2011年9月7日 06:00 ]

誕生日ケーキを前に笑顔を見せる沢

ロンドン五輪アジア最終予選 日本―北朝鮮

(9月8日 中国・済南)
 なでしこジャパンの主将のMF沢穂希が6日に33歳の誕生日を迎え、ロンドン五輪出場権を自らへのバースデープレゼントにする考えを明かした。
【ロンドン五輪アジア最終予選 メンバー】

 アジア最終予選で王手をかけている日本は、8日の北朝鮮戦に勝てば無条件でロンドン切符を手にする。33歳で迎える五輪イヤーをさらなる飛躍の年と位置づける大黒柱は、五輪出場はもちろん、その先にある五輪での金メダル獲得も目標に掲げた。なお、チームは同日、中国・済南の済南五輪スポーツセンターで控え組中心の練習を行った。

 ハッピー・バースデーの歌声が響く中、沢はピッチでは見せない柔和な表情を浮かべた。「凄い、凄い。ありがとうございます」。トランプのクイーンをかたどったケーキと、サッカーボールのケーキ、さらに33本の赤いバラの花束をプレゼントされ、最高の笑顔を見せた。

 中国で迎えた33回目のバースデーだが「いつも大会中か何かで、多分(祝ってもらえるのは)2回目か3回目」だという。だが、今回は3連勝で3大会連続の五輪出場に王手をかけ、最高のムードの中でチームメートから祝福を受けた。昼食の際にはGK福元、DF矢野、DF近賀、MF大野、MF宮間らが歌と踊りで誕生日会を盛り上げた。沢は「みんなとこうやって誕生日を一緒に過ごせるのは凄くうれしいですし、心に残る誕生日でした。ずっと笑わせてもらえました」と心から喜んだ。

 もちろん、勝てば五輪出場が決まる8日の北朝鮮戦に勝って、自らへの誕生日プレゼントとする気持ちでいる。「あと1試合、勝てば決まりだと思うんですけど、ロンドン五輪の出場権を獲得するのが自分へのご褒美かなと思う。あと2試合、全力を出し切って、出場権を獲得して日本に持って帰りたいと思います」。33歳となって初めて迎える試合での必勝を誓った。

 32歳で迎えたW杯ドイツ大会では世界一の座に上り詰めた。そして、33歳での目標は、もちろん来年のロンドン五輪での金メダル獲得となる。「今年はどんな年になるのかなという、楽しみになりそうな1年。去年以上にいろんなことに挑戦して、もっともっと自分磨きをしたいと思います」。ロンドン五輪出場はあくまでも通過点。沢個人としても、なでしこジャパンとしてもさらに成長して、W杯と五輪の2冠達成を狙いにいく。

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