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長谷部 予感的中!“風下”選択でV弾演出

[ 2011年9月3日 06:00 ]

<日本・北朝鮮>前半、パク・ナムチョルと競り合う長谷部(左)

W杯アジア3次予選グループC 日本1-0北朝鮮

(9月2日 埼玉)
 頼れる主将、MF長谷部の予感が見事に的中した。台風12号の影響で断続的に強風が吹き荒れる中、試合開始前のコイントスに勝利した主将は前半、セオリーに反して“風下”を選択した。「埼スタなんで、何となくこっちだと思ったんです」。通常なら風上に立ち、序盤から攻めていくのが常とう手段なのだが、逆の選択が劇的勝利につながった。

 埼玉スタジアムでのW杯予選では、04年2月18日のドイツ大会1次予選オマーン戦、05年2月9日の同最終予選北朝鮮戦と過去2度も後半ロスタイムに日本の決勝弾が決まっている。そのいずれもがアウェー側ゴール。そして今回も同じように奇跡が繰り返された。

 ピッチでも中盤の底で体を張った。後半ロスタイムには右サイドでドリブルして清武に折り返し決勝点の起点になった。シュート数は20―5。圧倒的に攻め込みながらの辛勝に「3次予選とはいっても、簡単には勝たせてくれない。ゴールに向かう気持ちを出さないと厳しい試合になる。苦しい試合だったけど、結果として良かった」と安どの表情を浮かべていた。

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2011年9月3日のニュース