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【キーマン直撃】清武弘嗣“学ぶより勝ちにこだわりたい”

[ 2011年8月28日 11:00 ]

W杯とロンドン五輪への思いを語る清武

 U-22日本代表の主軸として6月のロンドン五輪2次予選で活躍し、初招集された日本代表では10日の韓国戦で2アシストデビュー。急成長を続けるMF清武弘嗣(21=C大阪)に本音を聞いた。期待の新星が、14年W杯ブラジル大会アジア3次予選、そして12年ロンドン五輪アジア最終予選にかける思いを明かした。

 清武は10日の韓国戦でA代表デビュー。いきなり2アシストをマークし強烈なインパクトを残した。W杯アジア3次予選でも新兵器として期待が大きい。

 ――韓国戦を振り返って。

 A代表の雰囲気には慣れましたが、自分自身のプレーがもっと出せたらよかったと思います。シュートも打ってないのでもっと積極的にやれたらよかった。でも今は前に進まないといけないので、日韓戦のことは忘れないといけないです。

 ――北朝鮮については?

 印象は正直分からないです。でも(代表に)選ばれたからにはしっかりやらないといけない。今回は僕と(原口)元気と権田くんがU―22代表世代から選ばれたので、自分たちがチームのプラスになるようにやれたらいいです。

 ――持ち味をどう出す?

 しっかり守備から入らないといけない。試合に出たら自分は流れを変えることができると思っているので、何事も積極的にやれたらいい。

 ――W杯への思いは?

 最終的に絶対に出たい大会です。目標でもありますし、その予選に呼ばれるのだから、絶対に負けてはいけないと思います。今まで以上に強い気持ちを持ちたい。02年日韓大会では、大分であったイタリア―メキシコ戦を見に行きました。当時はただ純粋に見ていただけでした。自分がその予選のピッチに立つことができることは光栄です。責任をより一層、感じます。

 ――5月の結婚後、好調です。

 一人じゃない。守るべき人がいますし、その人のために頑張らないと、と常に思っています。それが良い方向に向いている。家ではサッカーの話は全くしないし、見ないんです。でも、それがありがたい環境。グラウンドでスイッチを入れることができる。凄くリラックスできます。

 ――9月21日には五輪最終予選も始まる。

 五輪に出ることができたら、自分のサッカー人生が大きく変わると思います。だから予選からずっと出て、もちろん本大会に出たい。今はA代表にも選んでもらっているので、その雰囲気をU―22に持っていけるのは僕ら(清武、原口、権田)3人。それを持っていけたらいいです。

 ――代表では海外移籍に関する刺激も受ける?

 いろんな海外の話も耳に入ります。プレーも刺激にもなります。正直(海外に)行きたい気持ちはあります。でも今は家庭もあるし一人で決められることではない。いろんな人に相談しながら、タイミングが合えば挑戦したいと思います。

 ――最後に意気込みを。

 前回(A代表で)いろいろと学ぶことができた。今回はW杯に向けた戦いが始まるので学ぶことよりも勝ちにこだわりたい。精いっぱい、自分の持てる力を出すことができたらいいと思います。 (構成・細川 真里)

 ◆清武 弘嗣(きよたけ・ひろし)1989年(平元)11月12日、大分県出身の21歳。大分U-15から大分ユースを経て08年トップ昇格。10年C大阪移籍。今季はリーグ18試合5得点。ACL6試合2得点。国際Aマッチ出場1試合。1メートル72、66キロ。利き足は右。家族は妻。

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2011年8月28日のニュース