「諦める姿を見たことない」なでしこ守備リーダー 最大の武器はハート

[ 2011年8月24日 10:00 ]

合宿でボールを必死に追いかける岩清水

 1メートル62とセンターバックとしては決して大きくない岩清水梓(24)が、なでしこジャパンの守備のリーダーを務めているのには理由がある。「今までの経験もあるけど、前線のプレスがはまれば、(パスの)出てくるところが分かる。その指示はしているし、だから(パスコースを)限定できる」。的確なコーチングで、最終ラインだけでなくチーム全体の守備を統率。パスコースを限定した上で、正確な読みで相手選手をマークし、ピンチの芽を摘み取っている。

 そして高い守備能力で、サイズのハンデを克服している。所属する日テレの野田監督は「1対1の強さ、前で(ボールを)取る技術が素晴らしい」と絶賛する。さらに、同監督は「あとはハートの部分。諦めている姿を見たことがない。調子が悪いのも見たことがない。安定してハードワークができる」と話す。“すっぽんマーク”を90分間続ける精神力とスタミナがあるからこそ、世界各国のエースを封じ込むことができる。

 19日のなでしこリーグ選抜との慈善試合では、ベンチに退いたことで逆に岩清水の存在の大きさがはっきりとした。岩清水に代わって田中がラインコントロールを担った後半に2失点。右サイドバックの近賀は「イワシ(岩清水)がいなくても、全体で(コントロールを)やらないといけない」と反省した。

 W杯決勝米国戦で退場処分を受けたため、9月1日の五輪予選初戦タイ戦は出場停止となる。それでも岩清水は「チーム全体で修正したい」と言う。チームのために全力を尽くす姿勢は変わらない。 (特別取材班)

 ◆岩清水 梓(いわしみず・あずさ)1986年(昭61)10月14日、岩手県滝沢村生まれの24歳。大沼SSSでサッカーを始め、99年に日テレの下部組織メニーナ入り。03年トップ昇格。06年2月18日のロシア戦で代表デビュー。日テレワーク24に勤務。1メートル62、54キロ。血液型A。

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