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25メートルFK弾!本田 先発落ちのうっ憤晴らす

[ 2011年8月21日 06:00 ]

トム戦の後半、FKを直接決めて喜ぶCSKAモスクワの本田(左)

ロシアリーグ CSKAモスクワ3―0トム・トムスク

(8月20日 モスクワ)
 得意のFKでうっ憤を晴らした。日本代表MF本田圭佑(25)が20日、ホームのトム・トムスク戦の後半16分から出場。同18分にゴール正面やや左から約25メートルのFKを直接ゴール右隅に突き刺した。10日の日韓戦後、調子を落としていた日本のエースが復活をアピールした。

 待ちわびた一発だった。10日の日韓戦を終えてチームに合流した直後の13日のルビン・カザン戦は先発したが精彩を欠き、後半14分に交代。この日は5月8日のディナモ・モスクワ戦以来、14試合ぶりの先発落ちとなったが、屈辱をピッチで晴らした。

 交代からわずか2分で見せ場はやってきた。後半18分、ゴール正面やや左の約25メートルのFK。左足から放たれたボールはゴール右に吸い込まれた。FK弾は7月25日のクリリア・ソビエトフ戦以来4試合ぶりで、7月31日のFKクラスノダール戦以来3試合ぶり7点目のゴールとなった。

 本田自身、一つの殻を破ったのが大きかった。昨季はスルツキ監督と衝突するなど起用法や戦術になじめず、フラストレーションを抱えた。だが、6月には親しい関係者に「最近はサッカーが楽しくなってきた」と話しており、本来の逆境を求める姿勢を取り戻していた。

 ビッグクラブへの移籍も急浮上した。ロシアメディアでアーセナルが獲得に動いていることが報じられた。この報道を受け、アーセナルのベンゲル監督は「NO(笑い)」と返したが、可能性は捨てきれない。日韓戦のゴールでは珍しく大はしゃぎしてゴールを喜んだ本田。ゴールに飢えた左足に再び輝きが戻ってきた。ザックジャパンのエースが、さらなる成長の予感を感じさせるゴールで復調をアピールした。

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2011年8月21日のニュース