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川島悔し涙 相手サポーターが「カワシマ、フクシマ」の“ヤジ”

[ 2011年8月21日 06:00 ]

<リールセ・Gベールショット>敵サポーターからのヤジを主審(右)に抗議するGK川島

ベルギー1部リーグ リールセ1―1Gベールショット

(8月19日 リール)
 リールセの日本代表GK川島永嗣(28)が心ない“ヤジ”に怒りを爆発させた。19日にホームのGベールショット戦に4試合連続でフル出場。問題が起こったのは、川島が守るゴールが相手サポーター側となった後半だった。

 リールセが先制した4分後の後半24分、川島がゴールキックを蹴ろうとした際に、相手チームのサポーターが「カワシマ、フクシマ」と連呼。物もピッチに投げ込まれた。東日本大震災による被害と原発事故に心を痛めていただけに「ほかのことは許せるが“フクシマ”と言うのは、冗談にできることではない」と憤慨した。

 川島が主審に抗議して試合は一時中断。再開後の後半35分に同点ゴールを許して今季初勝利もお預けとなり、後味の悪い試合になった。地元の報道によると、試合後に川島はロッカールームで涙を流したという。それだけ怒りや悔しさは大きかった。震災後は復興支援プロジェクトに参加し、オフには被災地を訪れるなど支援活動を熱心に行ってきた川島。今後もベルギーで熱いプレーを続け、日本に勇気と元気を届ける。

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2011年8月21日のニュース