大久保、６戦ぶり先発で決めた！天敵撃破で３連勝

＜神戸・横浜＞前半３４分、神戸の大久保（１３）がキーパーの板倉（左）を交わし先制ゴール

Ｊ１第２１節第１日 神戸２－０横浜

（8月13日 ホームズ）
　神戸のエースが６戦ぶりとなるリーグ戦スタメン復帰を、自らのゴールで飾った。

　前半３４分。ＭＦ朴康造から供給されたボールを、絶妙な間合いでゴール前に詰めていたＭＦ大久保が逃すわけがない。痛めていた右足を軽く前へ出して合わせた次の瞬間、ゴールネットが揺れた。「カンジョさんが、あんないいボールを入れてくれたから決めるだけだった」。

　２試合連続のゴールは０８年以来、公式戦９戦連続で勝てなかった横浜から勝利を挙げる貴重な決勝ゴールになった。大久保は後半４１分にピッチを退くまで持ち前のスピードあふれるプレーで好機を演出し、再三ゴールに迫った。

　後半４３分には、モヒカン風の過激な髪型に変えたＦＷポポがダメ押し弾。この日の２ゴールはいずれも、湿度７９％の過酷な環境下でも持ち前の運動量で勝負して、相手ボールを奪って決めたもの。しかもリーグ戦１４試合ぶりの完封勝ちで３連勝。「大久保が取ったことでチームに勢いも出たし、レベルが上がった勝ち方だった」。暫定１０位に浮上する意味ある１勝に和田監督も満足感を漂わせていた。