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W杯任せろ!!香川&本田 無敵コンビ本番モード

[ 2011年8月12日 06:00 ]

黒一色の服装で、移動中ファンの声援を浴びる本田

 W杯予選も俺たちに任せろ!日本代表は3―0で快勝した韓国戦から一夜明けた11日、解散して選手は各所属クラブに戻った。初のアベック弾を記録したMF本田圭佑(25=CSKAモスクワ)、香川真司(22=ドルトムント)は歴史的勝利の余韻に浸ることなく、9月2日に始まる14年W杯ブラジル大会アジア3次予選に気持ちを切り替えた。3次予選で日本代表と対戦する北朝鮮、シリアは10日に親善試合を行い、ともに引き分けに終わった。

 日韓戦から一夜明け、2人のエースの思いは一致していた。13日にルビン・カザン戦を控える本田、同じくホッフェンハイム戦に臨む香川はそれぞれのクラブに戻るため、新千歳空港から成田空港へ移動。本田が「もう韓国戦のことは話しません。一試合だけ良い試合をしたからといって、何か言うのは時期尚早」と言えば、香川も「(日韓戦は)良い試合ができたと思うけど、W杯予選は相手も雰囲気も全く違う。きのうの試合は忘れないと」と気を緩めることはなかった。

 視線の先も一致していた。9月2日から14年W杯ブラジル大会アジア3次予選が始まる。4カ国中上位2カ国が最終予選に進出するが、北朝鮮、ウズベキスタン、シリアといずれも最終予選に進んでもおかしくない相手が同組となった。本田は「かなり厳しい印象。北朝鮮は頑張るし、技術もしっかりしている。古くさいイメージとは違い近代的なサッカーをする。シリア、ウズベキスタンも同じ」と警戒。香川も「引いてくる相手に、どうスペースをつくるか」と“本番”を見据えた。

 試合後の行動まで一致していた。韓国戦を終え、札幌ドームを出発したのは午後10時半ごろ。チームは市街地に近いホテルに宿泊したが、本田と香川は少しでも長く体を休めるため、新千歳空港に隣接するホテルに泊まった。3次予選はリーグ戦の合間に組まれる上、中3日の試合もある過密日程。欧州組には長距離移動の負担もあり、本田は「試合に向けた準備も一つの勝負」と体調管理の重要性を強調した。

 本田は韓国戦で国際Aマッチ出場5試合ぶりのゴールを記録。香川は日韓戦では釜本邦茂氏以来2人目となる1試合2得点を挙げた。初のアベック弾で3―0の快勝。韓国に3点差以上で勝ったのは37年ぶりの快挙だった。2人が同時出場した試合は過去7勝3分け(PK戦は引き分け扱い)で、いずれかが得点した試合は5戦全勝。3次予選も2人の活躍は不可欠となる。

 本田はこの日、帰国時の白スーツから服装を一変し、グレーのシャツに黒のベスト、パンツで登場。香川はジーンズ、Tシャツのラフなスタイルで欧州に飛び立った。香川は「1試合1点は取りたい」と全試合ゴールを宣言。本田は「W杯予選は未知の世界。ワクワクする」と力を込めた。ファッションだけは真逆だったが、W杯アジア3次予選に懸ける熱い思いは一致。2人のエースを中心に、ザックジャパンはまだまだ進化を続ける。

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