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永井J初ゴール!U―22合宿へエース景気づけ

[ 2011年8月8日 06:00 ]

<名古屋・磐田>後半、決勝ゴールを決め祝福される名古屋・永井(中央)

J1第20節最終日 名古屋2―1磐田

(8月7日 瑞穂陸)
 関塚ジャパンのエースがJ初ゴールを決めた。3位の名古屋は7日、ホームで7位の磐田と対戦し2―1で逆転勝ちした。1―1で迎えた後半28分、ルーキーでU―22日本代表のFW永井謙佑(22)がリーグ戦初ゴールを決めて勝利の立役者となった。名古屋は6連勝で14試合負けなし。勝ち点を39に伸ばして首位柏に2差と肉薄した。

 名古屋の大物ルーキーに待望のゴールが生まれた。1―1の同点で迎えた後半28分、FW永井はFWケネディにボールを預けると、50メートル5秒8の快足を飛ばしてゴール前へダッシュした。助っ人FWからのリターンパスに合わせて、DFの裏に抜け出すと、飛び出した相手GK川口のタイミングを外すように、左足で軽くタッチして逆サイドのネットへ流し込んだ。

 「長かったですね。いろんな人から“冷静にシュートを打て”と言われて。きょうはなぜか焦らなかったですね」。今季15試合目での初得点。昨季神戸の特別指定選手として出場した3試合を加えると18試合目でようやく決めたJリーグ初ゴールに安どの笑みを浮かべた。記念すべき1点は値千金の決勝点。GK楢崎、MFダニルソンを故障で欠く中、チームは6連勝で負けなしを14試合に伸ばし、03年につくったクラブ記録を更新した。

 4月6日のACL・FCソウル戦でプロ初ゴールを決めたが、リーグ戦ではチャンスを逃し続けた。ブラジル育ちでマイペースな男も同世代のライバルに先を越され「周りのヤツが決めていて多少焦りはありました」

 しかし大事な場面で決めるあたりに勝負強さがうかがえる。日本に一時帰国していた両親はこの試合を観戦後にブラジルへ戻る。親孝行ぶりも発揮した。10日にはU―22日本代表のエジプト戦が控える。「コツコツと決めていきたいですね」。ロンドン五輪を目指す関塚ジャパンのエースは、浮かれることなく次のステージへと向かう。

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