口下手 ピッチでは“雄弁” 松田選手「マリノスと戦って恩返ししたい」

[ 2011年8月4日 17:06 ]

亡くなった松田直樹選手

松田直樹選手死去

 不器用にサッカーを愛し、愚直にボールを追う姿は、サポーターから熱烈に支持された。昨年12月、プロ入り後の16年を過ごし、戦力外となった横浜での最終戦で松田さんは「俺、まじでサッカーが好きなんですよ。もっとサッカーがやりたい」と涙まじりに笑みを浮かべながら純粋な心情を吐露し、ファンの大歓声に包まれた。

 サッカーへの熱い心やチームの課題、自身のアピールを、うまく言葉にできないもどかしさを常に抱えていたように思える。「俺、バカだから…」。そんなせりふを何度か聞いた。飾らない真っすぐな言動が時に人の心に響き、時に周囲の反感を買った。日本代表で当時のジーコ監督と衝突するなど、首脳陣との確執も多々あった。

 ただ、口下手な分、プレーには「一試合一試合、気持ちを込めた」と、何よりピッチ上で雄弁な選手だった。高い身体能力と攻守に貢献できる技術を備え、日韓共催のW杯の舞台でも戦った。

 一筋にプレーした横浜を去る時は怒りや悔しさもあったが「今度はマリノスと戦って恩返ししたい」とJ2よりさらに下のJFLでの再スタートを選んだ。松本山雅入りから半年あまり、夢半ばで練習中に倒れた。

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「久保建英」特集記事

2011年8月4日のニュース