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長友 俊輔に「これからもサッカー教えてくださいよ マジで」【対談1】

[ 2011年7月30日 11:20 ]

 ビッグな“師弟対談”が実現した。ザックジャパンの不動の左サイドバックDF長友佑都(24=インテル・ミラノ)と、10年W杯南アフリカ大会限りで日本代表を引退したMF中村俊輔(33=横浜)が都内で対談。長友はA代表に初招集された08年5月以来、中村からアドバイスを受け、現在も連絡を取り合う間柄。欧州の舞台の裏側などを語り合った特別対談は「欧蹴サッカー開幕SP~サムライの挑戦~」(初回放送8月4日午後9時、スカパー!e2 800など)で放送される。

 ――2人は師弟関係と言われている。

 中村 初めは代表合宿の時に2人ともケガをしていて、同じリハビリ期間があったので、そこでサッカーの考え方とかを話し合った。大学からプロ、日本代表と急激にレベルが上がる中で、どうやって長友が上達してきたのか興味深かった。その中でサイドバックの上がるタイミングなどを要求したりもした。

 長友 僕が最初に代表に入った時に、俊さんの方から声を掛けてくれた。それで気持ちが楽になりましたね。あの中村俊輔が声を掛けてくれた、って。凄くありがたかった。

 俊さんから学びたい気持ちが強かったので、何でもかんでも吸収しようと、連日、ホテルの部屋まで行ったりした。その時からポジショニングだったり、ボールの持ち方だったり、トラップの位置だったりにこだわらないと上に行けないというのは教えてもらっていて。

 インテルに最初に入った時は、とにかくがむしゃらにやろうと思っていたんだけど、それだけでは浮いている自分がいて、もっと冷静になって考えてサッカーをやらないと上にいけないと思った。それは昔、俊さんが言ってたことと一致してましたね。これからもサッカーを教えてくださいよ。マジで。

 ――ガスペリーニ新監督が就任した今季のインテルの布陣は3―4―3が有力視される。

 長友 日本代表も3―4―3をやっているので、自分のチームでもやれるのはいいことだと思う。(日本代表の6月7日の)チェコ戦では新システムが浸透していなくて考えてから動くことがあり、一つ一つのプレーや判断が遅かった。やり続ければ頭で考えなくても体が動くようになると思う。

 ザッケローニ監督からはサイドの選手が機能しないと3―4―3をやる意味がないと言われている。試合中はサイドで監督と近い位置でプレーしているので、今の場面は違うとか細かく指示を受けてましたね。

 中村 (日本代表の)中に入っていないので細かい部分は分からないけど、単純に3―4―3を外から見ていると、相手のサイドバックに(左MFの長友)佑都が当たりに行く時がある。その時に(長友の後方にいる味方の左)DFが、ズレる(相手右MFにマークに行く)のが遅くなって(長友から受け渡されたその選手に)前を向かれると厳しい。

 (FWが)3枚いて、攻撃の時には中盤の選手も上がれるのは攻撃に厚みが出て良いと思う。(14年)W杯(ブラジル大会)までにはいろんなことが起こると思うので、早めにいろんなことを試しておくのはいいこと。

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2011年7月30日のニュース