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J超えた!なでしこリーグ史上最多1万7812人

[ 2011年7月25日 06:00 ]

<INAC2-0千葉>後半、千葉・丸山(左)と競り合うINAC・沢

なでしこリーグ第1節 INAC2-0千葉

(7月24日 ホームズ)
 なでしこジャパン戦士目当てのファンが、大挙してスタンドに詰めかけた。女子W杯のため中断していたなでしこリーグが24日に再開し、MF沢穂希(32)ら日本代表7選手を擁するINACはホームズスタジアムで千葉と対戦。リーグ最多入場者数を大幅更新する1万7812人の大観衆を集める歴史的な一戦となった。試合はFW大野忍(27)の2得点など代表組の活躍で2―0で快勝。世界一効果によるなでしこフィーバーは、まだまだヒートアップしそうな勢いだ。

 想像をはるかに超える人気ぶりだった。なでしこジャパンのW杯制覇の熱気がいまだ冷めやらぬ中、行われた国内リーグ再開初戦。INAC―千葉戦には1万7812人の大観衆が押し寄せた。95年の鈴与清水―シロキ戦で記録した1万人を、大幅に塗り替えるリーグ史上最多の観客動員。今季J1リーグの平均入場者数1万4861人をも上回り、今節のJ1の9試合と比較しても4位に相当する大入り。なでしこリーグの今季平均入場者数は800人弱で、通常の20倍以上の観衆だった。

 W杯でMVP、得点女王に輝いた沢は「W杯のようだった。W杯効果で注目が集まる中、たくさんの方に会場に足を運んでいただいてありがたい」と感謝した。スタジアム周辺には試合開始前から長蛇の列ができ、運営側は午後1時半に予定していた開門時間を30分前倒し。通常は雇わない警備員を80人配置し、約50人の警察官も駆けつけた。コンコース内のグッズ売り場は試合開始2時間前に全品が完売する盛況ぶりだった。

 試合は大野の2得点でINACが快勝。沢がフル出場するなど両チームの日本代表全8選手がピッチに立った。W杯を戦ったドイツから帰国して、まだ6日目。INACの星川監督は「(代表選手を)休ませることも考えたけど、1万7000人が集まった中で遠くから来ているファンもいる。そういう人に沢とか大野の姿を見せたかった」と起用理由を明かした。

 想定外の観客動員を受け、INACの動きも早かった。次節は31日、神戸ユニバで宮間を擁する岡山湯郷と対戦する。当初はメーンスタンドのみを開放予定だったが、全面開放(4万5000人収容)する方向で検討に入った。岡山湯郷戦は無料試合のため、会場使用料、警備に必要な経費などを入場料収入で補てんすることができないが、赤字を覚悟。運営担当者は「女子サッカー人気を継続するため、できる限りのことをしたい」と説明した。

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