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壇上でキャッキャッキャッ、爆笑“女子会”会見

[ 2011年7月20日 06:00 ]

<サッカー女子日本代表会見>フォトセッションでメダルを手に笑顔の佐々木監督(前列中央)らなでしこイレブン

なでしこジャパン帰国

 女子W杯ドイツ大会を初制覇したなでしこジャパンは19日、成田空港着の航空機で凱旋し、東京都内のホテルで優勝報告会見を開いた。約330人もの報道陣が集結する中、FW大野忍(27=INAC)がほん放な発言で爆笑を巻き起こすなど、終始、和やかムードでの会見となった。

 キャッ、キャッ、キャッ!激闘に次ぐ激闘で、女子W杯ドイツ大会を制したなでしこジャパンの優勝会見だが、21選手がそろった壇上はさながら“女子会”の乗りだ。メディアから、佐々木監督の優れた点、学んだ点について質問が飛んだときだ。やんちゃなFW大野が先陣を切った。

 「特には(ない)」

 約330人の報道陣で膨れ上がった会場を爆笑の渦に包み込んだ。さらに大野は続けた。

 「え、質問内容は何でしたっけ。学んだ点?オヤジギャグを言うところですかね。あっ、でも急にピリッとするときがあるというか、一緒にじゃれてると思いきや、(急に)ですよ。あ、でも何言っていいか分からないので終わりにします」

 そう話すと、佐々木監督が「おまえがたるんでる時にやるんだよ」と応酬。再び爆笑の渦となった。そして“バトン”は決勝で大活躍の守護神に渡された。

 ところがGK海堀は「PK戦の前でもリラックスさせてくれたところです」と優等生発言。すると指揮官は、司会者も無視し「GKについては前田GKコーチが中心ですよ。GK山郷、福元も海堀のために凄い研究をしてくれていた。海堀もちゃんとそう言えばいいんだよ」とダメ出し。GK海堀は「はい、では山郷さんと福元さんのおかげです」と応え、和やかムードに包まれた。

 無数のフラッシュとテレビカメラの前でも全く緊張しなかった。それどころか、監督をも巻き込んだ掛け合い漫才まで披露してしまった。男子の代表ではあり得ない“ゆる~い感じ”。この何とも言えない一体感が、なでしこジャパンの強さの秘密なのかもしれない。

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2011年7月20日のニュース