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金園!駒野!山田!2度のビハインド追いついた

[ 2011年7月14日 13:35 ]

<C大阪・磐田>茂庭と競り合う前田(左)

J1第4節 磐田3-2C大阪

(7月13日 金鳥スタ)
 磐田はアウェーでC大阪に3―2で逆転勝ちした。地元・大阪出身のFW金園英学(22)と、DF駒野友一(29)のゴールで2回のビハインドを追いつき、後半35分にMF山田大記(22)のゴールで勝ち越した。

 勝利への執念が実った。2―2の後半35分、ゴール前でボールを持った駒野が左サイドから中へ走り込んできた山田にパス。右足でゴールに蹴り込んだ。今季4得点目。「同期のゾノ(金園)よりゴールが少ないと、何かとうるさいんですよ」と話していたルーキーが3試合ぶりの得点でアウェーでの勝ち点3をたぐり寄せた。

 “ライバル”金園も逆転劇の立役者となった。0―1の後半18分、左サイドをえぐったMF山田からのマイナス方向のパスに、ゴール前で待ち受けて左足でシュート。相手DFに当たりフワリと浮いたボールは、ゴールに吸い込まれた。プロ入り後、初の地元・大阪でのゲーム。「友達も来てくれると言っていたので、成長した姿を見せたい」と宣言通りの今季6ゴール目。

 磐田のルーキーとしては98年、5得点を挙げた現清水FWの高原を抜き単独2位。トップの現J2千葉MF藤田まで、あと1ゴールと迫った。「大卒なので1年目から勝負の年だと思っている」。頼もしいルーキーの活躍で、今季初めて逆転で勝利をつかんだ。「新人2人は90分チームのためにプレーできるようになった。成長した」と柳下監督も高く評価した。

 触発されるように、ベテランも躍動。1―2の後半32分には駒野が09年以来、2年ぶりとなる今季初ゴールで同点に追いついた。前半36分にはゴール前FKを直接狙ったが、ゴールのわずか上に抜けていただけに雪辱の一発だった。

 7位浮上。次戦は17日、エコパに浦和を迎え撃つ。ACL8強進出のC大阪相手にアウェーで逆転勝ちは、上位浮上のきっかけになるはず。「昨季2敗している相手から、非常に大きな勝ち点3だと思う」と柳下監督も手応えを示した。

 <磐田のC大阪戦戦績>リーグ27試合で対戦し、16勝2分け9敗(アウェーでは9勝2分け3敗)。総得点は63で、総失点は47。このカードの磐田の最多得点者はFW中山雅史(現J2札幌)で11得点

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2011年7月14日のニュース