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なでしこに驚くばかりの世界各国「無視されていたチームが完璧な試合運び」

[ 2011年7月14日 10:10 ]

決勝進出を決め笑顔の、(後列左から)熊谷、鮫島、宮間、川澄、(前列左から)海堀、阪口

 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で13日、初の決勝進出を果たした「なでしこジャパン」。各国メディアはパス回しの速さなどを称賛、驚きを交えてチームの快進撃を伝えた。敗れたスウェーデンでも日本のプレーに感服し、勝利を「当然」と受け止める空気が広がった。

 スウェーデンの首都ストックホルム郊外に住む自営業ヨハン・リンドグレンさん(47)は「パスや走りのレベルなどを見ると、日本の当然の勝利だ。負けても悔しいという気持ちにならない」と話した。

 地元テレビのコメンテーターは前半終了後「日本は動きが速くパスの距離が短い」と分析。試合終了後には「決勝に出る資格は完全に日本にある」と完敗を認めた。

 フランスのテレビ局は「米国代表は(決勝で)日本代表の戦いぶりに驚くだろう」と最大級の賛辞。特に左サイドを駆け上がり攻撃の起点となった鮫島選手を「(相手にとって)危険な選手」とたたえた。

 サッカー王国ブラジルのメディアは「ダークホースの勝利」と驚きを持って報じた。各ニュースサイトは「(大会前は)無視されていたアジアのチームが完璧な試合運び」「(準々決勝の)ドイツ戦勝利は事故ではなかった」と絶賛した。

 韓国のSBSテレビ(電子版)は「先制された日本が逆転で史上初の決勝進出を決めた」と報道、沢選手の勝ち越しゴールを称賛した。(共同)

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