柏　沢のゴールで仙台下し首位守る

　Ｊ１第３節第２日は９日、日立柏サッカー場などで５試合を行い、柏は後半ロスタイムに沢が決勝ゴールを決めて１―０で仙台を破り、勝ち点３１で首位を守った。白星が３試合ない仙台は同２５。柏が終了間際のゴールで競り勝った。０―０の後半ロスタイム、酒井の右クロスを遠いサイドの沢がヘディングで決めた。近藤らを中心とした組織的な守備も光った。仙台は効果的な速攻を繰り出せず、決定機は少なかった。

　０―０のまま引き分ければ、約２カ月ぶりに首位の座から転落する。そんな危機から柏を救ったのが、出場停止のレアンドロの代役としてフル出場した沢だった。

　後半ロスタイムに右ＤＦ酒井がクロスを入れると、１７３センチの体でジャンプして豪快に頭でたたき込んだ。「レアンドロがいないから勝てないと言われたくない。全員がそういう気持ちを持っていた」。先発の１１人が全て日本人の布陣で臨んだ一戦で、劇的な決勝点を決めた。伏兵の活躍で勝ち点３を手にし、ネルシーニョ監督も「タフな試合で勝てたことが大きい」とうなずいた。