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U―17W杯で3発 清水“16歳のサムライ”をトップ合流へ

[ 2011年7月1日 12:03 ]

U―17W杯終了後のトップ昇格が浮上した清水ユースの石毛

 J1清水が、清水ユースのU―17日本代表MF石毛秀樹(16)を、U―17W杯メキシコ大会終了後にもトップチームの練習に参加させることを検討していることが30日、分かった。石毛は同大会決勝トーナメント1回戦のU―17ニュージーランド戦で2得点を挙げるなど、18年ぶり8強入りに大きく貢献。3日(日本時間4日)の準決勝では、U―17ブラジル代表と対戦する。

 快進撃を続けるU―17日本代表で、ここまで通算3得点を挙げるなど、躍進の原動力になった石毛について、ゴトビ監督は「まだ試合の映像は見ていないが、このクラブから世界で活躍した選手が出たことは素晴らしいこと」と喜んだ。

 クラブ側も石毛のトップ昇格の“前倒し”の検討に入った。ゴトビ監督が有望な若手には積極的にチャンスを与える方針を持っていることもあり、原靖強化本部長(43)は「(トップに)呼ぶタイミングは慎重にならなければならないが」と前置きした上で、「素晴らしい結果を残している選手。石毛くんのような可能性のある選手はどんどん呼んでいきたい」と前向きな姿勢を示した。今後はユースや学校(清水西高)側とのスケジュールを照らし合わせながら練習参加のタイミングをうかがっていくが、大会終了からしばらくすると夏休みに入ることもあり、支障は少ない。

 同強化本部長は大分時代に当時ユース在籍だったGK西川(現広島)MF東(現大宮)清武(現C大阪)らを積極的にトップチームで練習させ、飛躍していったことを例に挙げ「才能のある選手はどんどん上のレベルで練習した方が成長できる」とも話した。

 清水では当時17歳7カ月13日だったMF山本真希(23)が05年4月16日の大分戦に出場し、クラブ最年少出場記録を塗り替えたが、石毛がもし今季中にトップのリーグ戦に出場することになれば、その記録を1年近く更新することになる。まずは、ヤングオレンジ戦士の国際舞台でのさらなる活躍に期待がかかる。

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2011年7月1日のニュース