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ザック “補習”の北海道合宿開催で3―4―3強化

[ 2011年7月1日 06:00 ]

8月上旬に代表合宿を行うことを決めたザッケローニ監督

 日本代表が8月1~3日に北海道で緊急合宿を張ることになった。アルベルト・ザッケローニ監督(58)は6月の親善試合2試合(1日ペルー戦、7日チェコ戦)で機能しなかった3―4―3システムの“補習”を行う方針。9月に始まるW杯アジア3次予選は4バックを基本として戦うことを明言しているが、合宿ではU―22日本代表からも選手を積極招集し、14年W杯ブラジル大会を見据えて若い世代にも新システムを叩き込む。

 システムへの強いこだわりが緊急合宿につながった。ザッケローニ監督の強い希望で、日本代表が8月1~3日に北海道で国内組によるキャンプを張ることが決定。30日に行われたJリーグ強化担当者会議に出席したあるクラブ幹部は「8月1~3日にA代表合宿を行うことになった。U―22日本代表からも積極的に選手を呼んで、もう一度、3―4―3のシステムを教えたいとのことだった」と明かした。

 ザッケローニ監督にとって3―4―3はセリエAで結果を出した思い入れの強いシステム。日本代表でも6月1日のペルー戦、同7日のチェコ戦で採用したが、機能せず2試合ともスコアレスドローに終わった。9月2日に始まるW杯アジア3次予選では1月のアジア杯を制した4―2―3―1に戻すことを明言しているが、3―4―3を諦めたわけではない。合宿にはロンドン五輪出場を目指すU―22日本代表からも選手を積極招集し、3バックを叩き込む方針。目先の予選ではなく、14年W杯ブラジル大会を見据えての強化となる。

 欧州組も参加する韓国との親善試合(8月10日、札幌)に向けた合宿は8月8日からの予定。W杯アジア3次予選初戦の事前合宿は同29日から始まる見通しで、A代表が1カ月に3度も合宿を行うのは異例。3―4―3を「攻撃的なオプション」と位置づけている指揮官のシステムに対する執着心は半端じゃない。

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2011年7月1日のニュース