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関塚ジャパン、最終予選に向け“秘密兵器”招集へ

[ 2011年6月22日 06:00 ]

4月、大学選抜として関塚ジャパンと対戦した丸山(右)

 関塚ジャパンが秘密兵器を招集する。U―22日本代表は21日、ロンドン五輪アジア2次予選のクウェート戦(23日)に向け、クウェート入り。まずは2次予選突破に全力を注ぐが、スタッフは早くも最終予選に向けて守備陣の強化に着手。大型センターバック(CB)の丸山祐市(22=明大)をリストアップした。丸山は大学卒業と同時にサッカーを辞めるつもりだったが、ここに来て翻意。関塚ジャパンに頼もしいCBが加わる。

 大学屈指のCBの丸山が、8月10日の親善試合でU―22日本代表に招集されることが濃厚となった。関係者は「丸山がプロ入りを表明したことで招集が可能になった」と経緯を説明した。

 1メートル83の長身CBはサイドバックもこなせるレフティー。対人プレーに強く、正確なフィードも持ち味だ。関塚監督からはチーム立ち上げから熱視線を送られ、昨年のアジア大会のメンバーにも選ばれた。だが、集合直前の関東大学リーグで脳振とうを起こし、離脱を余儀なくされた。U―22日本代表が4月に行った神戸合宿では日本大学選抜の一員として練習試合で対戦。宇佐美や大津らを激しい守備でつぶし、存在感を見せつけていた。

 U―22日本代表はタレントがそろっている攻撃陣とは対照的に、守備陣は層が薄い。原技術委員長も「全てのポジションをそろえるのは難しい」と認めている。それだけに、丸山が“復帰”できるのは、関塚ジャパンにとっては心強い。8月の親善試合は、アジア最終予選に向けての最後の強化試合。そこでチームのコンセプトを理解させる。無駄な失点は命取りになる五輪予選。頼もしいストッパーが秘密兵器として戻ってくる。

 ◆丸山 祐市(まるやま・ゆういち)1989年(平元)6月16日、東京都出身の22歳。FC東京U―15から国学院久我山高を経て明大に進学。U―22日本代表の主将を務める山村(流通経大)とともに大学サッカー界で注目を集める大型DF。1メートル83、68キロ。

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2011年6月22日のニュース