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ゴール決めた磐田新人、映画もプレーも手本はカズ!

[ 2011年6月16日 15:28 ]

<柏・磐田>前半、先制ゴールを決めガッツポーズする磐田・金園

J1第15節 磐田3―0柏

(6月15日 柏)
 磐田がアウェーで首位・柏に3―0で完勝した。前半20分、リーグ戦初先発のFW金園英学(22)が今季3点目を左足で決め先制点。U―22日本代表FW山崎亮平(22)の代役として出場したルーキーがいきなり結果を出すと、日本代表FW前田遼一(29)も2得点と続き完勝した。

 リーグ初先発の新人がいきなり魅せた。前半20分、ゴール左でボールを受けたFW金園は、GKの位置を見極めて左足でループ気味のシュート。ボールは逆サイドネットに吸い込まれた。その後は独特のパフォーマンスで自陣ベンチを駆け抜けるとチームメートから祝福を受けた。

 雪辱の一戦だった。5日のナビスコ杯福岡戦でプロ初先発。しかし、シュートは1本でノーゴールに終わった。「悔しい気持ちしか残っていないです」と話していた金園。前半12分にも前田のクロスに飛び込むなど、前線をかき回した。

 “カズ魂”を持って臨んだ。尊敬する選手の1人にJ2横浜FCのFW三浦知良(44)を挙げる背番号17。そのカズが映画「ゴッドファーザー」を好きと知ると、「やっぱストライカーなら見とかなあかんでしょ」とDVDを購入して観賞。アル・パチーノもロバート・デニーロも知らない22歳は「サッカーにも通じるところがあった。やっぱり仲間を大切にしないと」と、後半35分に交代するまで体を張った。

 初めてスタメンでコンビを組んだ前田も、ルーキーの活躍に触発されるように2ゴール。柳下監督も「選手たちは非常に高い集中力を持ち、しっかりマーキングしてくれた。切り替えも早く、よく走った。中2日と時間はないが、(18日の)鹿島戦に備えたい」と自信を見せる。U―22日本代表の山崎、MF山本康を欠く中、十分にやれることを証明した。 

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2011年6月16日のニュース