仙台開幕10戦不敗!初出場の柳沢から決勝点

[ 2011年6月16日 06:00 ]

<仙台・G大阪>後半、赤嶺の決勝ゴールの起点となるパスをだす仙台・柳沢(奥)

J1第15節 仙台2―1G大阪

(6月15日 ユアスタ)
 “柳沢効果”で不敗記録継続だ。今季リーグで唯一負けなしの仙台は、FW赤嶺真吾(27)の3試合連続ゴールなどでG大阪を2―1と撃破。開幕からの不敗記録を歴代3位タイの10試合に伸ばした。後半に移籍後初出場を果たした元日本代表FW柳沢敦(34)がポストプレーで赤嶺の決勝弾の起点となり、チームに3試合ぶりの白星をもたらした。
【試合結果 順位表】

 仙台のホーム・ユアスタに初めて“ヤナギコール”がこだました。移籍後初出場のFW柳沢が、開幕からの不敗記録を10に伸ばす決勝弾を演出。東日本大震災で照明施設が壊れたため平日のデーゲーム開催に変更されたにもかかわらず、1万5000人近く集まったサポーターから歓声を浴びて「やっとこのピッチに立てた。記念に残る一日」と喜びをかみしめた。

 J通算306試合目のベテランがいぶし銀の働きを見せた。同点に追いつかれて迎えた後半38分に“切り札”として登場。3分後にこぼれ球を相手DFを背負いながらキープすると、走り込んだMF角田に右足で絶妙のパス。角田のクロスがFW赤嶺の決勝点につながった。「いい形でキープできていいパスが出せた。流れの中でいい形の得点だった」と自画自賛する納得のプレーだった。

 3月の東日本大震災、4月の自身の左膝手術を乗り越えてたどり着いたピッチだった。京都を戦力外となり仙台に移籍して主将に就任。ホーム開幕戦前日の3月11日に自ら被災したにもかかわらず、すぐに一般ボランティアに登録した。「自分たちの町でこういう大変なことが起こったら助け合うのは当然のこと」と、家族を避難させた2日間以外は仙台に残ってチームメートとともに支援活動に取り組んだ。練習でも一切手を抜かず、背中で若い選手を引っ張るチーム最年長を、手倉森監督は「人間的にも模範となるプロフェッショナルな姿勢は、チームを間違いなく成長させてくれる」と絶賛した。

 これで仙台は開幕から10戦不敗。1シーズン制では昨季の清水に並ぶ最長記録となった。「全員で戦えている。結果に満足せず努力する姿勢がチームにある。被災地のためにも頑張りたい」と柳沢。希望の星になるべく一丸となる仙台。ベテランが経験と技を注入して、首位再浮上を目指す。

 ≪1シーズン制では最多タイ≫仙台が開幕から10試合連続負けなし(5勝5分け)。シーズン開幕から10試合以上負けなしを継続したのは02年横浜と03年名古屋の13試合連続が最多。次いで昨季の清水がマークした10試合連続で、仙台はこれに並び1シーズン制では最多タイとなった。

 ≪追いつかれて勝利は今季初≫仙台は後半8分にDF菅井がチーム8試合連続の先制ゴール。これまでの先制した7試合は3勝4分け。追いつかれて引き分けのケースが多かった。この日も一度は追いつかれたが、後半41分にFW赤嶺が決勝弾。もう一度突き放しての勝利は今季初だ。

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