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応急工事約1カ月…J閉幕後総額10億円本格復旧工事へ

[ 2011年6月16日 06:00 ]

<鹿島・甲府>仮設照明の下、試合が行われるカシマスタジアム

J1第15節 鹿島0―1甲府

(カシマ)
 約1カ月間の応急工事を経て、カシマ・スタジアムで101日ぶりに公式戦が開催された。崩れた観客席を補修し、亀裂が入ったスタジアム上部の足場(通称キャットウォーク)を撤去。照明灯を屋根から外して、2階の観客席部分の四隅に移設した。

 工事により収容人数は6000人減少。ピッチの場所によってはスタジアム規定の「照度1500ルクス以上」を下回る箇所もあるが、節電のため夏に緩和される予定の1000ルクス以上は維持した。

 応急工事の費用は約4億8000万円。Jリーグ閉幕後の12月中旬から本格的な復旧工事を行う方針で、10億円以上に上る総工事費は県が負担する。サッカーくじ「toto」による助成金が充当される見通しで、発展途上国などに資金援助しているFIFAの「ゴール・プロジェクト」から資金援助を受けられる可能性もある。

 政府が今夏、東京電力管内企業に15%節電を求めていることを受け、クラブはこの日の甲府戦と18日の磐田戦(カシマ・午後7時開始)で消費電力の調査を実施。関係者は「会場の安全を確保しながら、どれだけ電力消費を抑えられるかがポイント」と話した。

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2011年6月16日のニュース