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大迫&清武志願特訓!!居残り“関塚塾”

[ 2011年6月15日 06:00 ]

<U-22日本代表・練習>関塚監督が上げたクロスを頭で合わせる大迫

 ロンドン五輪アジア2次予選クウェート戦(19、23日)に臨むU―22日本代表のFW大迫勇也(21=鹿島)とMF清武弘嗣(21=C大阪)が静岡合宿2日目の14日、非公開で行われた練習終了後、居残りシュート練習を行った。関塚隆監督(50)の上げるクロスに対応する“関塚塾”で、負けられない一戦でのスタメン入りを猛アピールした。

 並々ならぬ決意の表れだった。全体練習終了後、大迫が居残りシュート練習に向かうと、これに「サコ(大迫)がやるって言ったから一緒にやった」と清武が同調。関塚ジャパンの攻撃のカギを握る2人の“特訓”が始まった。ここに関塚監督自らがサポート役として参加し、右サイドのコーナー付近からクロスを供給。指揮官の「決めろ!」という怒号が飛ぶ中、2人は交互にボールに飛び込んでゴールを狙った。

 「点を取ることが一番の仕事。きれいな点じゃなくてもいい。センタリングにしっかり合わせないと」。突然の“関塚塾”と課した居残り練習を終えた大迫は、19日のクウェート戦で泥臭くゴールを狙いにいく意気込みを示した。清武も「メンバーも(まだ)分からないけど、得点を決めていきたい」と短い言葉に闘志をにじませた。

 五輪2次予選ではアウェーゴール方式を採用しているため、19日のホームでは失点を防ぐことはもちろん、できる限り得点を重ねておく必要がある。23日のアウェーでの第2戦を前に、できる限りのアドバンテージを持つために、2人は自発的に居残り練習を行った。

 関塚ジャパンの対中東勢との対戦成績は昨年11月のアジア大会と今年2月の中東遠征で戦った計4戦で3勝1敗。唯一の黒星は2月のクウェートA代表に0―3と大敗を喫したものだが、相手メンバーはA代表の控え組。決して楽観できる相手ではないことは重々承知しているだけに、イレブンは緊張感をもって合宿に取り組んでいる。

 それでも大迫は、1日のオーストラリア戦で永井のクロスを泥臭く押し込み、8日のJ2湘南戦でも後半からの出場で2得点と好調をキープしている。「ACLでも(クウェートと似たタイプの相手と)やっているし、嫌なイメージはない」と大迫。ロンドンへの第一関門突破へ、ただひたすらにゴールへと突き進む。

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